【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループB】イングランド vs アメリカ(日本時間11月26日/アルベイトスタジアム)

サッカーの母国イングランド。フットボールの歴史はそのままイングランドの歴史でもある。対するアメリカは今でもサッカーでは新参者。国内でも3大スポーツの後ろを追う存在でしかない。しかしW杯の対戦結果は、アメリカの1勝1分。意外にもイングランドはW杯でアメリカに勝っていないのだ。
【映像】超強力FW陣のイングランド、再びゴールラッシュなるか(放送中)

世界最高峰のフットボールリーグであるプレミアリーグの精鋭を集めたイングランドは、サッカーの母国として初戦のイランを一蹴した。初戦後の選手は、そして国民も、安堵と歓喜の一日を過ごしたはずだ。

試合が決まった70分。サカに代わってラシュフォード、スターリングに代わってグリーリッシュ、メイソン・マウントに代わってフォーデンが入った3枚替えは壮観だった。6度のゴールシーンよりもこの瞬間が一番の試合のハイライトだったかもしれない。

イングランドにとって気になる点があるとすれば、ケインの足首の負傷と、最終ラインの弱さだろうか。

イラン戦では綻びは生じなかったとはいえ、それでも2点を献上している事実は気になる。アメリカはイランほど容易い相手ではないことを肝に銘じて慎重に試合を支配すれば、アメリカから初の勝利を掴み、グループB突破を決める可能性はかなりの数字になるはずだ。

対するアメリカは、ウェールズから勝ち点1を奪い、グループ突破最大の難関に挑む。この試合で勝ち点1以上を獲れば、3つ目のイランから勝ち点3を奪いグループ突破が見えてくる。

野心とエネルギーに溢れるアメリカは、試合開始から激しいプレスを仕掛けて見事に試合の主導権を握り、ウェアの先制ゴールを呼び込んだ。
このプレスをイングランド相手にも発動することが出来れば、決して盤石とは言えないイングランドの最終ラインを混乱に陥れることは十分に可能だろう。
サッカーの母国、イングランドをリスペクトして引いて守るか?果敢にプレスを仕掛けて相手の動揺を呼び込むか。アメリカの勇気が試される試合だ。

両チームのスターティングメンバーは以下の通り。

【イングランド】

GK 1 ジョーダン・ピックフォード

DF 12 キーラン・トリッピアー

DF 5 ジョン・ストーンズ

DF 6 ハリー・マグワイア

DF 3 ルーク・ショー

MF 4 デクラン・ライス

MF 19 メイソン・マウント

MF 22 ジュード・ベリンガム

FW 9 ハリー・ケイン

FW 10 ラヒーム・スターリング

FW 17 ブカヨ・サカ

【アメリカ】

GK 1 マット・ターナー

DF 2 セルジーニョ・デスト

DF 3 ウォーカー・ジマーマン

DF 5 アントニー・ロビンソン

DF 13 ティム・リーム

MF 4 タイラー・アダムス

MF 6 ユヌス・ムサ

MF 8 ウェストン・マッケニー

FW 10 クリスティアン・プリシッチ

FW 21 ティモシー・ウェア

FW 19 ハジ・ライト


(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)