明治安田生命J2リーグ・横浜FC所属の元日本代表MF中村俊輔(44)は、今季限りでの現役引退が確実と報じられている。同選手はかつてセルティックのスター選手として活躍。2006年にはセルティックファンの子供にスパイクをプレゼントしていたが、その少年が現在アーセナル所属のスコットランド代表DFキーラン・ティアニー(25)であることが、再び話題を呼んでいる。

 中村俊輔は2005年から4シーズンにわたりセルティックに在籍。移籍1年目からレギュラーに定着すると、リーグ3連覇や国内カップ戦のタイトル獲得に貢献。クラブに多大な功績をもたらしたレジェンドとして、今でも多くのサポーターから愛されている。

 またセルティック退団後はエスパニョールや横浜F・マリノス、ジュビロ磐田でプレー。横浜FCには2019シーズン途中から所属していた。しかし今季のJ2リーグで5試合の出場にとどまると、日本国内の一部メディアは今月17日になって同選手が今季限りで現役を退くと報じている。

 そんな中村俊輔は2006年、セルティック主催のイベントでセルティックファンの子供たち数名をスタジアムに招待。当時10歳であり、セルティック下部組織に所属していたティアニーにスパイクをプレゼントしたことは、現地で再三にわたり特集されている。

 ティアニーは2014年2月にセルティックとプロ契約を結ぶと、2018/19シーズンまでセルティックのトップチームでプレー。2019年7月にアーセナルへ完全移籍した際にも、アーセナル入団会見で中村俊輔への憧れを語っていた。

 そして今季は開幕から左サイドバックでレギュラーを張っていたが、今月9日のプレミアリーグ第10節・リバプール戦や16日の第11節・リーズ・ユナイテッド戦では途中出場。日本代表DF冨安健洋(23)が左サイドバックのポジションを奪われる格好となっていた。

 そんな中での中村俊輔現役引退報道をうけて、ツイッター上では中村俊輔がティアニーにスパイクをプレゼントする時の動画が拡散。日本のサッカーファンから「ティアニーも悲しんでいるだろうな」、「ティアニーがアーセナルで冨安健洋とポジション争いしていることが何とも言えない」、「ティアニーの憧れである中村俊輔が引退か…」といったコメントが多く寄せられている。