【プレミアリーグ】トッテナム2-0エヴァートン(日本時間10月16日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)
ボールを運べて、高い守備能力を兼ね備える21歳ベルギー代表の新星に、戸田和幸氏が太鼓判を押した。エヴァートンのオナナが、トッテナムの高精度カウンターを一人で食い止め、そのシーンを目撃したファンも「勇気あるスライディング」と手放しで賞賛した。
エヴァートンが8月に獲得したオナナはこの日、攻守に気を吐いた。トッテナムのホームに乗り込みながら、思うような決定機をつくれないなかでも中盤でチームの潤滑油となり、時にゴール前に自らドリブルで進入するなど、推進力のあるプレーで貢献していた。
迎えた38分、今度は守備でビッグプレーを見せた。トッテナムが繰り出したカウンターの場面だ。ボックス内からウェールズ代表・デイヴィスが縦パスを送ると、自陣に降りてきた韓国代表ソン・フンミンが左足ワンタッチで右へと展開。これを受けたウルグアイ代表・ベンタンクールがドリブルを開始し、ピッチ中央を一気に加速していった。
その際、一歩出遅れて追いかける形となったオナナが、超速スプリントを披露。グングンとベンタンクールに迫ると、背後からのスライディングでボールを“刈り取って”みせた。ABEMAの解説・戸田氏は「縦パスで置いていかれたところをスプリントで戻って、フェアでハードなタックルでボールを奪っているのですが、彼のポテンシャルの高さがよく見えた」と賞賛。さらにリプレイ映像が流れると、「W杯のチャンスもあると思います。これだけサイズがあって体が動く、ボールが運べる選手はなかなかいないですから」と続けた。
視聴者も「勇気あるスライディング」「いい守備だった」「めちゃいいスライ」と、今年6月に二十歳でベルギー代表にデビューした192cm・長身MFのボール奪取力を讃えた。
試合はその後、オナナの活躍も虚しく、エヴァートンが0-2で敗戦。今季10試合で2勝2分4敗となり暫定で14位に沈むなかで、オナナの存在感は際立っていた。
(ABEMA/プレミアリーグ)