森保一監督率いるサッカー日本代表は、1カ月後にFIFAワールドカップ・カタール大会を控えている。W杯優勝実績を持つドイツ代表やスペイン代表と対戦するだけに海外で日本代表のグループリーグ敗退が予想される中、南米メディアも日本代表のベスト16入りが厳しいとの見方を示している。

 日本代表は今年6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカー2022でパラグアイ代表、ブラジル代表、ガーナ代表、チュニジア代表と対戦し、2勝2敗。ただ先月のキリンチャレンジカップ2022ではアメリカ代表相手に2-0と勝利したほか、エクアドル戦では前半から防戦一方の展開となる中でも0-0で終了。カタールW杯開幕直前の11月17日にはカナダ代表との強化試合に挑む。

 そんな日本代表の今後については「11月7日に日本代表が全32か国中で最も早くカタールに到着する」とカタールW杯大会主催者が発表。アルゼンチン紙『Ole』やスペイン紙『ムンド・デポルティーボ』など海外の複数メディアが報じている。

 その中アルゼンチンメディア『i am noticias』は18日、「ドイツ代表とスペイン代表がグループリーグ突破の有力候補」と見出しをうち、カタールW杯グループEの行方を展望。

 ドイツ代表について「ロシアW杯グループリーグ敗退から立ち直ろうとする中、経験と若さを融合させ、堅実で効果的なスタイルを兼ね備えている。世界最高峰のゴールキーパーと見られているマヌエル・ノイアー、ヨシュア・キミッヒらを擁している」と説明。

 「スペイン代表もドイツ代表と同じく欧州予選を順調に突破した。ルイス・エンリケ監督の考案した機敏なスタイルと将来有望なタレントの存在により、新たなチームを披露する。セルヒオ・ブスケツ、ジョルディ・アルバ、アルバロ・モラタなど経験豊富な選手にくわえて、ペドリも擁している」と綴っている。

 一方で日本代表については「1998年のフランス大会からワールドカップに出場するようになり、アジア大陸の強豪となった。しかし世界最高峰のレベルには程遠い」と酷評。

 「日本代表には元リバプール所属選手でASモナコへ移籍した南野拓実、VfBシュツットガルトの遠藤航、アーセナルの冨安健洋など、ヨーロッパのクラブでプレーする選手が何人もいる」と紹介するにとどまり、チーム編成や戦術面などには触れなかった。