アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋(23)は今月9日のプレミアリーグ第10節・リバプール戦でエジプト代表FWモハメド・サラー(30)とのマッチアップを制すると、リーグ戦2試合つづけてフル出場。冨安健洋本人のコメントをもとに一時現地でアーセナル退団が噂されていたが、一転して契約延長に向かう可能性があるようだ。18日、米メディア『ジ・アスレチック』が報じている。
冨安健洋は開幕当初、右サイドバックでイングランド代表DFベン・ホワイト(24)のバックアッパーという立ち位置だった。しかし今月7日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第3節・FKボデ/グリムト戦でフル出場すると、リバプール戦では左サイドバックでフル出場。サラーに仕事をさせず、デュエル勝利回数など4つのデータでチーム内トップの数字を残していた。
さらに16日の第11節・リーズ・ユナイテッド戦でもフル出場。左サイドバックのレギュラーだったスコットランド代表DFキーラン・ティアニー(25)をベンチに追いやる格好となったが、この試合ではボールロストなど不安定なパフォーマンスを露呈。現地メディアからの厳しい評価が与えられている。
そんな冨安健洋は先月下旬、英紙『デイリーエクスプレス』の取材に対して「このリーグで求められるものは非常に高いので、現状には満足していません」
「プレミアリーグでスタメンに選ばれている選手を見れば、そこで何が求められているかが分かると思います。自分のポジションを取り戻せるように頑張ります」とコメント。現地ではこのコメントが「アーセナルに不満を抱いている」と受け止められ、今季終了後までの退団の可能性が報じられていた。
しかし『ジ・アスレチック』はイングランド代表GKアーロン・ラムズデール(24)に契約延長の可能性があると報じた上で「アーセナルは非常に若いチームであり、今後数年でさらなる進化を遂げるためにはベストプレーヤーを失わないことが重要だ」と主張している。
またラムズデールの次なる契約延長候補選手に冨安健洋とMFチャーリー・パティーノ(19)を挙げた上で「冨安健洋は比較的安い年俸で契約している。レギュラーを再び奪還すれば、年俸の引き上げを望だろう」と綴っている。
一方で『ジ・アスレチック』は、ラムズデールと契約延長合意の場合に発生する問題として「ひとつの契約を与えると同時に、他の選手や代理人がノックをするのは必至だ」と説明。
契約期間が2024年6月までであるブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリ(21)やフランス代表DFウィリアム・サリバ(21)、イングランド代表FWブカヨ・サカ(21)との契約延長も必要との見解を示した。