ベルギー代表の中心になれる人材だ
ロベルト・デ・ゼルビ新体制となってからは未だ5戦で勝ち星がないブライトン。それでも3-1で敗れたマンチェスター・シティ戦では可能性を感じさせる時間帯もあり、再び躍進するのは時間の問題だといえる。
その中心にいるのが、レアンドロ・トロサールだ。27歳のアタッカーで、昨季は左ウイングバックという新境地を開いた。今季はシャドーや左WBでプレイしており、ここまで6ゴール1アシストと得点源としてチームをけん引している。
新体制となってここ5試合は勝てていないが、トロサールの勢いは衰えるどころか、その勢いを増している。初陣となったリヴァプール戦ではハットトリックを達成し、シティ戦では1ゴールを挙げた。シティ戦での得点はニアサイドに突き刺す強烈なシュートであり、シティ守備陣もトロサールを抑えるのに苦労していた。昨季から飛躍を続けており、チェルシー行きといったステップアップの話が聞こえてくる。
11月から開催されるワールドカップ・カタール大会への出場が濃厚であり、活躍が期待される。トロサールのベルギー代表はグループFで、カナダ、モロッコ、クロアチアと対戦する。
ベルギー代表といえばケビン・デ・ブライネ、エデン・アザール、ロメル・ルカクの3トップが圧倒的な存在感を放っており、チームを引っ張っていたが、今季輝きを放っているのはデ・ブライネくらいだ。アザールはレアル・マドリードで、ルカクはインテルで出番がなく、コンディションは万全とはいえない。ゴール数は2人合わせて1ゴールと少なすぎる。
となればトロサールが3トップの一角で起用される可能性が高いだろう。プレミアリーグで試合に継続して出場しており、絶好調を維持している。ロベルト・マルティネス監督はアザールに信頼を置いているようだが、今季の働きぶりを見ればどちらが重要な存在なのかが分かる。今のベルギーの攻撃はデ・ブライネ頼りであり、トロサールがその課題を解消する存在になるのだろうか。