シャルケ所属のDF吉田麻也(34)は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー入りがほぼ確実とみられている。しかしドイツ代表との初戦では、ボルシア・ドルトムントとのダービーマッチで決勝点を許したFWユスファ・ムココ(17)と再び対峙する可能性があるようだ。24日、ドイツメディア『シュポルト1』が報じている。
吉田麻也は先月17日のブンデスリーガ第7節・ドルトムント戦でフル出場したが、強力なドルトムント攻撃陣を相手にスピード不足を露呈。再三にわたりピンチを迎えると0-で迎えた78分、左サイドのクロスに対してムココが吉田麻也の背後に飛び込み、ヘディングシュートから先制ゴールをマーク。このムココの一撃が決勝ゴールとなり、シャルケは0-1で敗れていた。
また試合後にはドイツメディア『RUHR24』が吉田麻也に対して「5」(6段階評価で「1」が最高点)とチーム内最低評価を与えると、「66分のピンチでムココのポジションを見失っていた。78分にドルトムントが先制したシーンでも、吉田麻也はムココをフリーにした」と酷評していた。
そんなムココはU21ドイツ代表の一員として、昨年から今年6月にかけてUEFA U21の欧州選手権予選でプレーしているが、A代表での招集歴はない。
しかし『シュポルト1』の報道によると、ドイツサッカー連盟(DFB)は55名の予備登録メンバーにムココやアイントラハト・フランクフルト所属MFマリオ・ゲッツェ(30)らを含めたとのこと。DFBはすでに予備登録メンバーのリストは国際サッカー連盟(FIFA)に提出しているが、この55名については公表しない方針だという。
なおDFBは11月10日にカタールW杯に臨むドイツ代表メンバー26名を公式発表する。吉田麻也は直近数試合で低調なパフォーマンスに終始している。それだけにムココがカタールW杯の舞台で吉田麻也に再び脅威を与える可能性が考えられる。