【プレミアリーグ】サウサンプトン1-1アーセナル(日本時間10月23日/セント・メリーズ・スタジアム)
アーセナルの左サイドバックでスタメンの座を掴んでいる日本代表DF冨安健洋が流石のサッカーIQを発揮した。相手のプレーを限定したクレバーなディフェンスを解説の戸田和幸氏が称賛。世界のトップレベルで戦う男の駆け引きに注目が集まった。
冨安の知性が光ったシーンは28分。右サイドでサウサンプトンのモロッコ代表MFエルユヌシが、独特の間合いのドリブルでボールを持ち上がるところから始まった。ややオープンな展開で攻め込まれる場面で、冨安は首を振り周囲の状況を確認すると、ゴール前に戻るでもなくあえてその場に留まることで、ドリブルして向かってくるエルユヌシとの距離を詰める守備を選択。するとボールを持つエルユヌシは、中央でゴール前に走り込むFWジョー・アリボに向けてクロスを供給しようとするが、難なく日本代表DFにそのボールをカットされてしまった。
これを受けてABEMA解説の戸田和幸氏は「ズルズル下がりすぎずに相手のプレーを予測して、パスコースに足を出していましたね。非常に良かったです」と絶賛。ABEMAの視聴者の多くも「ナイスブロック」「トミー鉄壁」「壁安」などと、手放しで称賛していた。
もし冨安が止まらず、ズルズルと下がっていれば、エルユヌシはフリーのままになっていた上に、アリボへのクロスのコースも空いていた。失点直結級の場面になってしまっていた。トップレベルのDFはそもそもピンチを作らない。それを改めて証明したシーンだった。
(ABEMA/プレミアリーグ)