チャンピオンズリーグ・グループD第5節が26日に行われ、フランクフルト(ドイツ)とマルセイユ(フランス)が対戦した。
フランクフルトは今季CL開幕戦のスポルティング(ポルトガル)戦で0-3と完敗を喫したが、続く第2節のマルセイユ戦では敵地で1-0と白星を掴んだ。それでも、トッテナム(イングランド)との連戦では1分1敗と負け越してしまい、現在はグループの最下位に沈んでいる。敗れれば無条件でグループステージ敗退が決まるという、“背水の陣”だ。一方、マルセイユは開幕2連敗となった後、スポルティング相手に2連勝を記録。一気に2位に駆け上がり、決勝トーナメント進出が見えている状況で第5節を迎えた。
フランクフルトは直近のブンデスリーガ第11節ボルシアMG戦(◯3-1)からスターティングメンバー1名のみを変更。出場停止となっているトゥータに代わり、フルヴォイェ・スモルチッチが起用された。鎌田大地は中盤でスタメン出場。長谷部誠は負傷のためメンバー外となっている。一方、マルセイユはマテオ・ゲンドゥージ、ヌーノ・タヴァレス、アレクシス・サンチェスらが先発に名を連ねている。
試合の均衡は開始早々に破れる。3分、自陣左サイドでボールを持ったエヴァン・ヌディカがパス交換からライン際を駆け上がり、グラウンダーのクロスボールを送る。イェスパー・リンドストロムのスルーからペナルティエリア手前の鎌田にボールが渡ると、少し持ち出してから右足でネットを揺らした。鎌田のCL2戦連続ゴール、そして今季公式戦10得点目で、フランクフルトが先手を取った。
対するマルセイユは22分、クロスボールの跳ね返りをゲンドゥージが拾うと、低い位置でボールを右サイドに回していく。フリーでパスを受けたシャンセル・ムベンバが正確なクロスボールを供給すると、走り込んできたゲンドゥージがダイレクトでボレーシュートを叩き込み、試合は振り出しに戻った。
それでも、後がないフランクフルトはホームの声援を背に攻撃を続ける。27分にはボックス手前でボールを持ったリンドストロムがペナルティエリア内にパスを送る。これは相手にブロックされたものの、こぼれ球にランダル・コロ・ムアニが反応。リンドストロムとのワンツーから右足を振り抜き、フランクフルトが勝ち越しに成功した。試合はこのままハーフタイムに突入している。
後半に入ると両チームチャンスを作りながらも、なかなかスコアを動かすことができない。結局、このまま試合終了のホイッスルが吹かれ、フランクフルトがホームで貴重な勝ち点「3」を手に入れた。マルセイユをかわして3位に浮上し、最終節の結果次第では自力で決勝トーナメント進出を決められる状況となっている。なお、鎌田はフル出場を果たした。
次節は11月1日に行われ、フランクフルトは敵地でスポルティングと対戦する。一方、マルセイユはホームにトッテナムを迎える予定だ。
【スコア】
フランクフルト 2-1 マルセイユ
【得点者】
1-0 3分 鎌田大地(フランクフルト)
1-1 22分 マテオ・ゲンドゥージ(マルセイユ)
2-1 27分 ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)