元日本代表MFの前園真聖氏が10月30日、サッカーメモラビリア専門ブランドの『ザ・ダグアウト』が開催したトークショーに参加。11月20日に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)の展望を語った。
このトークショーは、サッカー選手の直筆サイン入りグッズなどが展示されているイベントの「SOCCER LEGENDS EXHIBITION 2022」内で行なわれた。
前園氏は、11月1日に発表される日本代表の最終メンバーの選考ポイントとして、前回大会から選手の枠が23名から26名に増えた点と、試合での途中交代可能人数が3名から5名に増えている点をあげた。
レギュレーション変更のため、従来のような複数ポジションをこなせる選手よりも「ある意味スペシャリストな選手でいいと思う。しかも、前半から100%で、疲れたら交代という戦い方ができる」として、「そこを含めた人選が大事」と主張した。
グループステージでドイツとスペインと強豪国と対戦する点については、「1年間のリーグ戦ではない」「世界的に見て日本は注目されていない」という面から、ドイツには大きなプレッシャーがかかると予想した。
自身が1996年のアトランタ五輪でブラジル代表に1-0で勝った経験から、日本がドイツ相手に健闘するとスタジアムの雰囲気が日本寄りになる可能性があるとして、戦い方をこう提案する。
「受け身でなく積極的に前から奪いに行く守備。相手にプレッシャーをかけてやらせないのが前提。その中でチャンスを掴む」
また、5人の途中交代が可能なため、スタメンの選手は90分を考えず60分や70分まで走り切る戦い方を提案。「5人だから、だれをどのタイミングで代えていくか、選手起用がすごくポイントになると思う」と話し、森保一監督の采配がカギになると見立てた。
そして、「僕らの頃みたいな、全く届かない選手たちではないのは間違いない。ドイツで活躍している選手がたくさんいるし、普段の日常でやっているメンバーがいる。その意味で恐れなくていい」と期待を寄せた。
また、ワールドカップの戦い方として、初戦のドイツ戦で最低でも引き分けに持ち込んで勝点1が欲しいと主張。また、3試合目に戦うスペインは技術が高く若手が出てきているとしながら、「絶対的な強さは、今はないと思う。チャンスがある」と占った。
優勝予想を聞かれると「ブラジル」と即答。エースのネイマールに加えヴィニシウス・ジュニオールやロドリゴの名をあげ、「バランスとチーム力が一番いい」と理由を述べた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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