日本代表を率いる森保一監督が11月1日、FIFAワールドカップカタール2022に臨む日本代表メンバー26名を発表した。
負傷により状態が心配されていたDF板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)やMF守田英正(スポルティング/ポルトガル)、FW浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)らが招集された一方で、FW古橋亨梧、MF旗手怜央(共にセルティック/スコットランド)らが落選。また、前回大会の出場経験もあるFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)とMF原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)もメンバー外となった。
メンバー発表会見に臨んだ森保監督は、「これまでの活動、今の選手の置かれている状況、そしてワールドカップでの戦いを見通した時に、総合的に考えて”今のベスト”として選考させていただきました」と前置きしつつ、選考時に重要視したポイントについて次のように語った。
「個のストロングポイントを持ちつつも、チームとして気持ちを繋げることができる、連携・連動して戦うことができる、組織力として個の力を生かすことができる選手を選考させていただきました。これまでの23人から26人に増員になったということで、あらゆる想定をした中で日本のストロングポイントを少しでも出していける特徴を持った選手たちをプラスしたと思っています」
注目が集まっていたFWでは、長年日本代表の主力として活躍していた大迫や、セルティックで好調を維持している古橋が落選。一方で負傷離脱が続いていた浅野がメンバー入りを果たした。森保監督はFWの選考について「大迫であったり、古橋はこれまでの活動の中でワールドカップ予選、そしてこの4年間でワールドカップに繋げる戦いをしてくれた素晴らしい選手だと思いますが、これまでと今、そしてワールドカップでの戦いをシミュレーションした時に、優先順位としてこのメンバー選考になりました」と明かした。
前回大会に出場した大迫と原口が落選となったことにより、攻撃陣のワールドカップ経験者は「0」人となった。森保監督は「そこは本当に議論になりました。もちろんワールドカップ経験者の力を借りて戦いたいという選択肢もまだまだ考えているところはありますし、経験は本当に大切ですけど、経験がない選手たちの『ワールドカップで成功したい』という野心を持って戦ってくれるエネルギーに期待してメンバー選考に至りました」とコメントした。
大会は11月20日に開幕。日本はドイツ代表(同23日)、コスタリカ代表(同27日)、スペイン代表(12月1日)とグループステージで対戦し、2大会連続の決勝トーナメント進出とともに、目標としているベスト8以上を目指す。今大会は26名の選手登録が認められており、日本は本大会前の11月17日にUAEのドバイでカナダ代表と強化試合を行い、本大会に向かう。