ヨーロッパリーグ(EL)・グループH第6節が3日に行われ、モナコ(フランス)とツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)が対戦した。

 今季のELで、モナコはここまで2勝1分2敗とイーブンの成績に。前節終了時点で2位につけている。グループHでは既にフェレンツヴァーロシュ(ハンガリー)が首位通過を決めており、モナコは2位でのプレーオフステージ進出を目指す。この試合で勝利すれば他会場の結果を待たずに2位を決めることができ、引き分け以下で終わった場合もトラブゾンスポル(トルコ)の結果次第では可能性が残されるという状況だ。

 モナコは直近のリーグ・アン第13節アンジェ戦(○2-0)からスターティングメンバーを6名変更。カイオ・エンリケやアレクサンドル・ゴロヴィンが先発に復帰し、ウィサム・ベン・イェデルやユスフ・フォファナが連勤となった。アンジェ戦でスタメン出場を飾っていた南野拓実はベンチスタートとなっている。

  試合の均衡は序盤に破れる。5分、自陣でのパス回しから左サイドに開いたC・エンリケにボールが渡ると、左足で正確なアーリークロスを供給。飛び出してきたGKの前でケヴィン・フォラントがヘディングシュートを叩き込み、モナコが先手を取った。

 27分にはモナコに追加点。再びC・エンリケがクロスボールを送ると、ペナルティエリア内でグリーになっていたクレパン・ディアタにボールが渡る。ダイレクトでの落としはDFに触られたものの、こぼれ球を即座にディアタが回収。横へ繋ぐと、ゴール正面でフリーになっていたフォラントが右足で押し込んだ。モナコがリードを広げ、ハーフタイムに突入している。

 後半に入るとモナコが勝負を決定付ける。敵陣でボールを奪うと、フォラントは素速くベン・イェデルに預ける。敵陣中央で前を向いたベン・イェデルは左を使い、駆け上がってきたゴロヴィンがボックス内に侵入。縦突破から中央に折り返すと、これが相手のオウンゴールを誘った。対するツルヴェナ・ズヴェズダは54分、ミルコ・イヴァニッチがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得する。このPKをゲロール・カンガが沈め、失点直後に1点を返している。

 68分にはゴール前でのパス回しからペナルティエリアに侵入したアレクサンダル・ペシッチがゴールネットを揺らすも、これはオフサイドの判定で得点は認められず。ツルヴェナ・ズヴェズダはなかなか2点目を挙げられずにいると、モナコは試合終了間際にカウンターからフォラントが流し込み、ハットトリックで勝利を確実なものとした。

 試合はこのままタイムアップ。モナコはホームでしっかりと勝ち点「3」を積み上げることに成功し、2位でグループステージを突破することとなった。チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージを3位で終えたクラブとのプレーオフステージに進むことが決まっている。なお、敗れたツルヴェナ・ズヴェズダは最下位で大会を去ることとなってしまった。

 今後は、11月7日に決勝トーナメント・プレーオフステージの組み合わせ抽選会が行われる。なお、プレーオフステージは2023年2月16日と23日の開催予定だ。その後、ラウンド16の組み合わせ抽選会が2月24日に行われ、3月9日と16日にラウンド16の2試合が予定されている。

【スコア】
モナコ 4-1 ツルヴェナ・ズヴェズダ

【得点者】
1-0 5分 ケヴィン・フォラント(モナコ)
2-0 27分 ケヴィン・フォラント(モナコ)
3-0 50分 ミラン・ロディッチ(OG/モナコ)
3-1 54分 ゲロール・カンガ(PK/ツルヴェナ・ズヴェズダ)
4-1 87分 ケヴィン・フォラント(モナコ)