冨安

 アーセナルのミケル・アルテタ監督は、チューリッヒ戦で負傷交代した日本代表DF冨安健洋についてコメントした。3日、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』が報じている。

 アーセナルは3日、ヨーロッパリーグ・グループA第6節でチューリッヒと対戦。グループ首位で決勝トーナメントへストレートインするために勝ち点3が欲しい一戦で、冨安はベンチスタートとなった。17分にキーラン・ティアニーのゴールで先制したアーセナルは、リードを守る73分にベン・ホワイトに代えてその冨安を投入。しかし87分、アーセナルの1点リードが続くなか、冨安は右太腿を押さえてピッチに座り込むと、そのまま負傷交代となった。

 試合はそのまま1-0で終了し、アーセナルはホームで苦しみながらもグループ首位通過を決定。それでも、週末にチェルシーとの大一番を控えるガナーズと、メンバー発表を終えてFIFAワールドカップカタール2022がいよいよ目前に迫る日本代表にとって、冨安のアクシデントは大きな不安を残すこととなった。

 アーセナルを率いるアルテタ監督は試合後、記者会見に出席。冨安の負傷についての質問が飛ぶと、「彼は何かを感じたようだ」と交代の背景を明かした。ただ、負傷の詳細については「我々もまだ分かっていないんだ」とし、W杯出場を危惧する声に対しては、「我々は週末にチェルシー戦を控えている。私はそこに集中しているんだ」とコメントを避けている。

 1日にW杯の招集メンバーを一番乗りで発表した日本代表だが、3日にはアキレス腱を負傷したDF中山雄太(ハダースフィールド/イングランド2部)の大会欠場が決定。もし冨安も出場が厳しくなれば、さらなる大打撃となる。

 なお、FIFA(国際サッカー連盟)はW杯参加チーム内に負傷者が出た場合、初戦の24時間前までは選手の入れ替えを認めている。