怪我人も目立っているが……
今年のワールドカップ・カタール大会はスケジュールが変則的なものとなっており、過去の大会とは異なる冬開催だ。シーズン途中にワールドカップが挟まることになり、このスケジュールには以前から賛否両論あった。
そんなカタール大会も開幕まで2週間ほどとなってきたが、ここにきて怪我人が増えてきている。日本代表でもDF中山雄太、冨安健洋がメンバー発表後に故障してしまうトラブルがあったが、ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーやイングランド代表DFベン・チルウェルなど同様の故障を抱えてしまった選手もいる。
ワールドカップ直前までクラブの戦いが入っているのはハードスケジュールすぎるのではないかとの見方もあるだろうが、パリ・サンジェルマンでプレイするブラジル代表FWネイマールは冬開催に賛成している。
『Esquire Middle East』にて、ネイマールは良いフィジカルコンディションで大会に臨めるはずと語っている。
「今回のワールドカップは過去の大会よりも良い準備ができると思う。シーズンの中盤に行われるため、フィジカルがベストな状態で臨めるからね。シーズン後は選手たちが疲れているから、今回のワールドカップは非常にレベルの高いものになると思う」
これは意見が分かれるだろう。しかしパリ・サンジェルマンのような強豪クラブはシーズン後半にチャンピオンズリーグ決勝トーナメントが入ってくるため、勝ち進むほどシーズン後半のスケジュールが忙しくなる。それが終わってからのワールドカップ参戦は苦しいと感じる選手もいるだろう。
特にネイマールは昨季も12月に足首を痛めており、ややシーズン中盤に故障を抱えるケースが目立つ。それならばシーズンの早い段階でワールドカップを行う方がコンディションを作りやすいか。
今季のネイマールは開幕から飛ばしており、ブラジル代表にはワールドカップ制覇への期待もかかる。冬開催はネイマールとセレソンに追い風となるだろうか。