負傷者が止まらない
ワールドカップ・カタール大会に臨む日本代表に選ばれた中山雄太だが、先日所属するハダースフィールドから負傷が発表された。重症なようで、今季これからの試合すべてを欠場することになるようだ。それに伴って11月の下旬から行われるW杯に出場しないことが決定した。
そんなアクシデントに追い打ちをかけるようにアーセナルの冨安健洋もELチューリッヒ戦で負傷交代している。
試合後指揮官であるミケル・アルテタ監督は英『football.london』にて「彼の筋肉に問題があり、リスクを冒したくなかった。詳細はまだ分からない」と話しており、クラブから細かい情報は発表されていない。中山のように重症の可能性は低いと予想できるが、どうなるか。
W杯に出場する各国もそうだが、日本代表もここに来て一気に負傷者のアクシデントに見舞われている。中山の欠場は決まっており、冨安は負傷。久保建英や浅野拓磨、板倉滉ら負傷中だが、メンバーに選ばれた選手は未だ戦列に復帰できていない。浅野や板倉は所属クラブで連絡を取っているため心配はないが、再発のリスクからは逃れられない。
今大会はより総力戦になるといえる。とくに最終ラインは中山、冨安の2人を欠いて本戦に臨む可能性がある。
ユーティリティプレイヤーがより重宝される環境になるだろう。最終ラインでいえば伊藤洋輝は左サイドバックとセンターバックの2つのポジションでプレイできる。どちらのポジションでも評価は高く、こういったアクシデントにも対応できる。
中山の欠場が決まっており、おそらく追加招集の選手が今後発表されることになるが、ここでもユーティリティ性があるかどうかは重要な項目になりそうだ。原口元気は複数のポジションでプレイでき、9月の代表戦では右ウイングバックとして出場している。終盤の逃げ切りプランでしか5バックに移行することはないといえるが、この原口も候補の一人だろう。
10月、11月と負傷者が止まらない日本代表。17日にはカナダ代表との親善試合を控えているが、満足なメンバーで臨むことができるのだろうか。