職人肌のMFが揃っている

ドイツやスペインほど華麗な中盤ではないかもしれない。しかし、ウルグアイ代表の中盤はワールドカップ・カタール大会で特別な輝きを放つ可能性がある。

ベテラン化が叫ばれるウルグアイ代表だが、中盤は急速に世代交代している。最大の注目は何と言ってもレアル・マドリードMFフェデリコ・バルベルデだ。レアルと同様に右のサイドハーフで起用する手もあるが、バルベルデはインサイドハーフにも入れる。今や世界トップレベルのMFと評価されており、ワールドカップでも注目されるのは間違いない。

トッテナムへ移籍してから充実の時間を過ごすロドリゴ・ベンタンクールも渋い働きができる。トッテナムでは主力としてアントニオ・コンテの信頼を得ており、プレミアリーグでの経験はベンタンクールの成長に繋がっている。ユヴェントスからトッテナムへの移籍は正しい判断だった。

さらに守田英正の所属するスポルティングCPでは、21歳と若いマヌエル・ウガルテが伸びている。ウルグアイ代表デビューを果たしたのは昨年9月のことで、ウガルテの成長もウルグアイ代表にとっては大きすぎるプラスだ。今季はチャンピオンズリーグの舞台も経験し、一回り大きくなっている。

他にも、ウルグアイ代表候補にはアーセナルでもプレイしたガラタサライMFルーカス・トレイラ、セリエAでの経験が豊富なラツィオMFマティアス・ベシーノら渋い働きが出来る職人肌のMFが揃っている。ここは選手層が厚く、いずれもウルグアイらしいファイトできる選手だ。この中盤を相手にするのは骨が折れるだろう。

前線はリヴァプールのダルウィン・ヌニェス、ベテランのルイス・スアレスとエディンソン・カバーニ次第で、スアレスとカバーニに関してはピークを過ぎつつある。過去の大会に比べると火力は落ちているかもしれないが、中盤はバルベルデやウガルテの登場でクオリティが上がっている。今回のウルグアイも危険な存在となるだろう。

中盤に関しては世界トップレベルの陣容と言っても大袈裟ではないはずだが、バルベルデを筆頭に成長を続ける彼らはカタールの地で何を見せてくれるのか。