ローマのU-20イタリア代表MFクリスティアン・ヴォルパート(18)がカタール・ワールドカップに向けたオーストラリア代表の招集を拒否していたようだ。オーストリア代表を率いるグラハム・アーノルド監督が明かしている。

オーストラリアのシドニー出身であるヴォルパート。レフティーの攻撃的MFは2020年1月にローマの下部組織に加入した。背番号10を背負い、2021年12月にトップチームデビュー。これまで公式戦8試合に出場し2ゴールを記録している。

直近では10月31日に行われたセリエA第12節ヴェローナ戦で1ゴール1アシストの活躍を見せ、チームを勝利に導く印象的なパフォーマンスを披露していた。

そのヴォルパートを招集しようと試みていたオーストラリア代表だったが、アーノルド監督は断られていたことを明かした。

「昨夜の11時まで私はヴォルパートを説得していた。クリスティアンとはこれまで3度話をしている。昨日、W杯メンバーの26名に入っていることを伝えたが、招集は受け入れられなかった。彼が今後のキャリアにとって何が最善であるかを考えた結果だったようだ。今はオーストラリア代表に選出した選手たちのことに集中している。彼は現段階で今後のキャリアに関わる大きな決断を下すことを保留した。それはそれで構わないことだと思う」

ヴォルパートは2022年6月、U-19イタリア代表としてU-19欧州選手権に出場。2ゴールを挙げる活躍を見せ、イタリアをベスト4に導いた。現在はU-20イタリア代表に選出されている。