シャルケ所属のFIFAワールドカップ・カタール大会日本代表DF吉田麻也(34)は9日、ブンデスリーガ第14節・マインツ戦でフル出場。チームが公式戦9試合ぶりに勝利を収めたこともあり、現地メディアから及第点を与えられた。

 吉田麻也は今季開幕からブンデスリーガ全試合で先発出場。ただシャルケがリーグ最下位に沈んでいるほか、チーム全体の失点数が「30」と2番目に多いということもあり、現地メディアからの批判。再三にわたり「スピード不足」と指摘されているほか、今月8日にはドイツメディア『シュポルト』から「この日本代表選手は今のところ、周囲からの大きな期待に応えることができていない。彼はリーダーでもなければディフェンダーでもない。自身のパフォーマンスから説得力が欠けている」とこき下ろされていた。

 そんな中で迎えたマインツ戦でも、吉田麻也は4バックの一角でフル出場。後半にイエローカードを貰ったものの、マインツ攻撃陣を相手に無失点で凌ぎ、1-0とチームの勝利に大きく貢献した。

 試合後、ドイツメディア『RUHR24』は吉田麻也に対して「3」(6段階評価で「1」が最高点)と及第点の評価を与えるとともに「ワールドカップを前に、この日本代表選手の調子は目に見えて良くなっていた。彼の守備は必ずしも完璧で明確ではなかったが、ヘニング・マトリチャーニと一緒に最後まで踏ん張った」

 「何度かシャルケのペナルティエリアまでボールが渡ったが、本当に危険な状態になることがほとんどなかった。全体として、満足のいくパフォーマンスだった」と評している。また吉田麻也とセンターバックコンビを組んだマトリチャーニに「2」と高い評価が与えられている。

 なおシャルケは今月11日に強豪バイエルン・ミュンヘンとの一戦に臨むと、カタールW杯開催のよる中断期間に突入する。吉田麻也が本大会直前になって好パフォーマンスを発揮したことは、森保ジャパンにとってプラス材料となるはずだ。