ミランで大きな存在感を発揮している
FWカリム・ベンゼマとFWキリアン・ムバッペという世界最高クラスのストライカーを2人抱えているフランス代表。彼らは順当にW杯メンバーに選出されたが、ミランで好調を維持する36歳のFWオリヴィエ・ジルーもカタール行きのチケットを手に入れている。
2021年7月にチェルシーからミランへと移籍したジルー。昨季はリーグ戦29試合11ゴールという成績を残し、首位争いを演じていたインテルとの大一番では2ゴールの活躍を披露するなど、ミラン11年ぶりのスクデット獲得に大きく貢献した。
今季もミランで好調を維持しており、リーグ戦とチャンピオンズリーグで計18試合9ゴールを記録。9シーズンぶりの決勝トーナメント進出を懸けた3日のCLレッドブル・ザルツブルク戦では2ゴール2アシストを記録し、6日に行われたセリエAのスペツィア戦では途中出場から決勝弾を決めるなど、ここに来てさらに調子を上げている。
英『Daily Mail』は、ジルーについて「イタリアで生まれ変わった選手だ」と評価しており、「カリム・ベンゼマとキリアン・ムバッペは並外れた選手だが、フランスの強みは秘密兵器としてジルーを自由に使えることだ」と伝えている。
ベンゼマは現在負傷中であり、直近のカディス戦でもメンバー外になるなど、コンディションに不安を抱えている状態だ。9月下旬に行われたUEFAネイションズリーグの試合でもベンゼマは負傷によりメンバー外となっていたが、この際はムバッペとジルーが前線でコンビを組んでいた。この並びがW杯で実現する可能性も高いだろう。
また、長期離脱中のMFエンゴロ・カンテやMFポール・ポグバといった中心選手がメンバー外となったこともあり、ベテランのジルーにはチームの精神的支柱となることも期待される。フランス代表のW杯2連覇に向け、36歳ながら好調を維持している彼の存在は大きなプラスになりそうだ。