FIFAワールドカップカタール2022に臨む日本代表は13日、練習3日目を迎えた。
同日朝にチームへ合流したばかりの田中碧(デュッセルドルフ)はこの日、ランニングでピッチの周回を重ねることを中心とした別メニュー調整となった。
10月末にひざを痛め、状態も心配されたが「問題ないです。チームで走っていましたし、連戦中だったことと無理をしたくなかったところもあって、チームとも話して」と、負傷後は欠場が続いたものの、コンディションは万全であると強調した。
直前に迫ったワールドカップ。田中は「初めての感情に出会った感覚がある」と明かし、「それを今どうこう言うことはしたくないんですけど、この気持ちが正しいか、正しくないかはチームの結果と個人のパフォーマンスによるものだと思うので、この気持ちを抱いているのが正解なのかはわからない。終わってから自分の中で整理できれば」と続け「この瞬間を大事にしながら準備を」と心境を語った。
チームは直近の試合でトップ下を置く4-2-3-1を基本採用しており、アジア予選で田中がポジションを得た4-3-3はオプションという状況になっている。田中はこれまで同様、「どこで出ようと、どのタイミングで出ようと、出たときにやるかやらないかなので、ワールドカップでもそれは変わらないし、ピッチでしか自分を表現できない部分もあるので。出たときにやるべきことをやれば自分の価値も上がるだろうし、まずはチームが勝つことが何よりも優先。それを遂行するために与えられた任務をやれれば」と、自分がやるべきことに集中していく姿勢を示す。
ワールドカップが迫る中、日本代表選出については「嬉しさよりもやらなきゃいけないなという責任感は増えた」と話す田中。初戦のドイツ戦に向けては、「ワールドカップという特殊な環境も掛け合わされると思うし、やらなければわからない部分もある。その中でいかにアジャストして、相手との兼ね合い含めて、自分が持っているものを100%を出せるような状態に持っていければ」と、様々な想定をした上で臨めるように準備していくと話している。