サークル・ブルッヘ所属の日本代表FW上田綺世(24)は、今月12日のシント=トロイデンVV(STVV)戦で決勝ゴールをマーク。試合後、同選手がFIFAワールドカップ・カタール大会を直前に控える中で結果を出したことの重要性を語った。フランスメディア『Essonneinfo』が伝えている。

 上田綺世は今年7月、明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズからサークル・ブルッヘへ完全移籍。当初は本職ではないトップ下での起用が続いたこともあり、結果を残せていなかった。しかし先月15日のオイペン戦から今月5日のOHルーヴェン戦までの6試合で5得点。前線2トップの一角でレギュラーに定着する中、ゴール量産体制に入っていた。

 そんな中で迎えたSTVV戦でも先発出場すると69分、スルーパスに反応してディフェンスラインの裏に抜け出す。そして日本代表GKシュミット・ダニエル(30)との1対1の局面になると、冷静にゴールマウスに流し込み先制点を奪取。この上田綺世のゴールが決勝点となり、サークル・ブルッヘは1-0で勝利した。

 上田綺世は試合後のメディアインタビューで「このワンチャンスを生かそうと準備していましたね」とゴールシーンを回顧。カタールW杯開幕前最後の試合で結果を残したことに対する感想を聞かれると「ワールドカップ前最後だったので、今日の試合はメンタル面でもかなり重要でしたね。これからはワールドカップに集中しますよ」とコメントを残している。

 日本代表の前線では、セルティック所属FW前田大然(24)やVfLボーフム所属FW浅野拓磨(27)が選ばれた一方、古橋亨梧やヴィッセル神戸所属FW大迫勇也(32)が落選している。またハダースフィールド・タウン所属DF中山雄太(25)の長期離脱にともない、湘南ベルマーレ所属FW町野修斗(23)が追加招集されている。

 浅野拓磨がカタールW杯開幕前最後のリーグ戦でも欠場。状態面が不安視されているだけに、直近1ヶ月で結果を残している上田綺世への期待がさらに高まっている。