今冬のプレミアリーグ帰還が取り沙汰されるベルギー代表FWエデン・アザール(31)だが、依然としてレアル・マドリー残留を希望している。
2019年夏に1億ユーロ(約145億円)という巨額の移籍金でマドリー入りしたアザール。しかし、度重なる負傷に加え、普段の体調管理、ピッチ上のパフォーマンスで多くの問題を抱えており、期待外れの状況が続く。
今シーズンは捲土重来を期して臨んだものの、ここまで公式戦6試合の出場で、先発はわずか2試合と思うようなプレー機会を得られずにいる。
この苦境を受け、カタール・ワールドカップ(W杯)後の今冬には退団が既定路線と見られ、ここ最近では慣れ親しんだプレミアリーグ帰還の可能性も取り沙汰される。
しかし、14日にベルギー代表での公式会見に出席した主将MFは、今後もマドリーでのキャリア継続を希望。さらに、W杯後にチーム内での自身の状況が変わることを期待しているようだ。スペイン『Fichajes』が伝えている。
「レアル・マドリーを離れたくない。ワールドカップ後に状況が変わるかもしれない」
「僕はプレーしたいけど、選択をするのは(カルロ・アンチェロッティ)監督だ。それを受け入れるけど、もっとプレーするに値することを彼に示したい。もちろん、プレーしないときは難しい気持ちだよ」
また、マドリーでの苦境によって今大会に向けて状態を懸念するベルギー国民も多いが、31歳FWは「ベルギーはまだキャプテンを頼りにできることを示したい」と強い決意を示している。
「僕は笑顔を保っている。リズムをつかむことができず、困難な数カ月を過ごした。今はまだできることを示さなければならない。僕自身はそれを疑っていないけど、周囲の反応も理解しているよ」
「前回のユーロと同じようにね。序盤の試合で出場時間を増やし、準々決勝のポルトガル戦にも出場した。メディカルスタッフとテクニカルスタッフが僕を助けてくれるだろうと思っているよ」
「フィジカル的には良い状態だと思う。もちろん、少しリズムを失っている。だから、エジプトとの最後のテストマッチが重要だ。それから、最初の試合に参加したい」
「僕は突然自分のクオリティを失ったわけではない。これは自分にとって3回目のワールドカップになるけど、ベルギーはまだキャプテンを頼りにできること、そしてチームのために全力を尽くしたいと思っていることを示したい」
「僕らの最初の焦点は、グループリーグを突破することであるべきだ。そして、最大限の力を発揮すれば、何でも可能さ。準々決勝、準決勝、さらには決勝だね」
なお、ベルギーはグループFに入り、カナダ代表、モロッコ代表、クロアチア代表と対戦する予定だ。