メキシコサッカー連盟(FMF)は14日、FIFAワールドカップカタール2022に臨むメキシコ代表メンバー26名を発表した。

 北中米カリブ海最終予選をカナダ代表に次ぐ2位で通過したメキシコ代表は、8大会連続17回目のワールドカップ出場となる。これまでの最高成績はベスト8で、1970年と1986年にどちらも母国開催のワールドカップで成し遂げた記録だ。現在は1994年のアメリカ大会から7大会連続でベスト16止まりとなっており、今大会こそ過去最高成績のベスト8、そしてその先をこじ開けたい。

 ヘラルド・マルティーノ監督は今大会に臨む26名のリストを発表。これまでのワールドカップで数々のビッグセーブを繰り広げただけでなく、昨年開催された東京オリンピック男子サッカー競技ではオーバーエイジとして銅メダル獲得に貢献したGKギジェルモ・オチョア(クラブ・アメリカ)が選出されたほか、MFエクトル・エレーラ(ヒューストン・ダイナモ/アメリカ)やDFネストル・アラウホ(クラブ・アメリカ)もメンバーに入った。ヨーロッパで活躍するFWラウル・ヒメネス(ウルヴァーハンプトン/イングランド)、FWイルビング・ロサノ(ナポリ/イタリア)らも名を連ねている。

 一方、ラ・リーガで活躍するMFテカティート(セビージャ/スペイン)は選外に。同選手は8月に所属クラブでのトレーニングで負傷。左腓骨骨折と足首のじん帯断裂という大ケガに見舞われており、前回大会を知る右サイドのスペシャリストは欠場が決まった。また、34歳となった現在もメジャーリーグ・サッカー(MLS)でゴールを量産中のハビエル・エルナンデス(ロサンゼルス・ギャラクシー/アメリカ)も外れた。メキシコ代表の歴代最多得点記録を保持する“チチャリート”は、2019年を最後に代表から遠ざかっている。MLSでの活躍から復帰待望論も出ていたものの、4大会連続のワールドカップ行きは実現しなかった。

 メキシコ代表はグループCに入っており、22日にポーランド代表と、26日にアルゼンチン代表と、30日にサウジアラビア代表と対戦する。

 FIFAワールドカップカタール2022に臨むメキシコ代表メンバー26名は下記の通り。

▼GK
ギジェルモ・オチョア(クラブ・アメリカ)
アルフレド・タラベラ(フアレス)
ロドルフォ・コタ(クラブ・レオン)

▼DF
ホルヘ・サンチェス(アヤックス/オランダ)
エドソン・アルバレス(アヤックス/オランダ)
ネストル・アラウホ(クラブ・アメリカ)
カルロス・ロドリゲス(クルス・アスル)
ヘラルド・アルテアガ(ヘンク/ベルギー)
ケヴィン・アルバレス(パチューカ)
ヘスス・ガジャルド(モンテレイ)
セサル・モンテス(モンテレイ)
エクトル・モレノ(モンテレイ)
ヨハン・バスケス(クレモネーゼ/イタリア)

▼MF
オルベリン・ピネダ(AEKアテネ/ギリシャ)
ウリエル・アントゥナ(クルス・アスル)
アレクシス・ベガ(グアダラハラ)
ロベルト・アルバラード(グアダラハラ)
エクトル・エレーラ(ヒューストン・ダイナモ/アメリカ)
エリック・グティエレス(PSV/オランダ)
ルイス・チャベス(パチューカ)
ルイス・ロモ(モンテレイ)
アンドレス・グアルダード(ベティス/スペイン)

▼FW
エンリ・マルティン(クラブ・アメリカ)
イルビング・ロサノ(ナポリ/イタリア)
ロヘリオ・フネス・モリ(モンテレイ)
ラウル・ヒメネス(ウルヴァーハンプトン/イングランド)

【動画】3分で分かる! メキシコ代表