サッカー日本代表はFIFAワールドカップ・カタール大会終了後に森保一監督続投を視野に入れている一方、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督を招へいする可能性もあると伝えられている。ただ英国内では、ポステコグルー監督の引き抜きが現実的ではないという見方が広まっているようだ。

 ポステコグルー氏はオーストラリア代表をロシアW杯本大会出場に導いたほか、横浜F・マリノスの監督として2019年にJ1制覇。昨年6月にセルティック指揮官に就任すると、カタールW杯日本代表FW前田大然(24)やFW古橋亨梧(27)らを擁して2021/22シーズンのスコットランド1部リーグで優勝を成し遂げている。

 日本国内の一部メディアは15日、JFA技術委員長の反町康治氏がポステコグルー監督に接触したと報道。森保一の後任候補に浮上したことに、日本のサッカーファンから賛否両論が巻き起こっているほか、JFA幹部に対する批判も噴出している。

 これを受けて英紙『デイリーレコード』は、「ポステコグルー監督は日本サッカーを熟知していることから、森保一監督が退任した場合の有力な候補者となる。前田大然はカタールW杯のメンバーに選ばれ、旗手怜央と古橋亨梧は今後数年間にわたり日本代表のキーマンになる可能性が高い」

 「だがポステコグルー監督はセルティックでの仕事に集中しており、すでに来季のUEFAチャンピオンズリーグ挑戦について計画を立てている」と言及。日本代表の監督就任打診に応じないとの見解を示している。

 さらに英紙『サン』は「ヨーロッパでの仕事を得るために長い間待っていたポステコグルーが、こんなに早く日本に帰ったら驚くだろう」と前置きをした上で、「日本代表からのオファーが彼にとって魅力的かどうかはまだ分からない」と主張。

 プレミアリーグ行きの噂が絶えない現状を説明した上で、フランク・ランパードの後任としてエバートン指揮官に就任する可能性があると伝えている。