アジア勢の中で最も可能性が高いか

ワールドカップ・カタール大会で、最もグループ突破の可能性が高いアジア勢はイラン代表かもしれない。

ドイツ&スペインと同居することになった日本、ポルトガル、ガーナ、ウルグアイと同居する韓国、前回王者フランス、EURO2020ベスト4のデンマーク、チュニジアと同居するオーストラリア、優勝候補アルゼンチン、ロベルト・レヴァンドフスキ擁するポーランド、グループ突破のスペシャリストとも言えるメキシコと同居するサウジアラビア、そしてオランダ、エクアドル、セネガルと同居している開催国のカタール。アジア勢はいずれも厳しいグループに入っており、苦しい戦いになると予想される。

グループBに入るイランも簡単ではないが、可能性は十分にある。イランの相手はイングランド、ウェールズ、アメリカだが、このうちウェールズとアメリカ相手には白星を狙えるはずだ。イングランドを除く3チームの実力差はそこまで大きくない。

イランは4年前のロシア大会を知るメンバーが多く残っており、FWメフディ・タレミ、サルダル・アズムン、MFサマン・ゴッドス、GKアリレザ・ベイランバンドなど経験と実力の両方を備えた選手が揃う黄金世代と言っていい。

米『ESPN』はイランについて「時が経てば分かるが、今後数週間でイランがワールドカップの歴史に新しい章を描く可能性は十分にある」とカタールでの躍進に期待をかけている。

4年前もポルトガル、スペイン、モロッコと同居する厳しいグループに入ったものの、初戦のモロッコには勝利。ポルトガルとも1-1で引き分けるなど、イランにもグループ突破のチャンスはあった。

現アジア最強国の1つであるイランはベスト16への扉を開くのか。その実力は世界も認めている。