体調不良からの回復を待ちたい
ワールドカップ・カタール大会に出場する日本代表。前回のロシア大会ではベルギー代表にベスト16で敗れており、またしても8強入りを逃した。今回のグループステージは前回大会よりも厳しいものになっているが、悲願を成し遂げたい。
日本代表のキーマンは三笘薫だろう。今季からプレミアリーグのブライトンでプレイするドリブラーで、イングランドでも大きなインパクトを残した。5日に行われたウルブズ戦で初ゴールを挙げており、続くカラバオカップアーセナル戦でも得点を決めている。現在出場した3試合すべてのゲームで得点に関与しており、ロベルト・デ・ゼルビ監督からの信頼は高まったはずだ。
そんな三笘はブライトンの公式YouTubeチャンネル『Albion TV』に出演しており、W杯に向けての意気込みを語っている。
「初戦のドイツ戦はカギになると思う。とても重要だし、簡単ではないのと分かっているけど、進むためには毎試合チームとして全力を尽くさないといけない」
三笘も語るようにやはり、重要なのは初戦ドイツ戦だ。W杯優勝経験のある強豪で、元バイエルン・ミュンヘン監督のハンジ・フリックがチームを率いている。9月まで行われていたUEFAネーションズリーグのグループステージでは思うような結果を得られなかったが、同組にはイタリアやイングランドといったW杯で上位に入ると予想される国もおり、日本としてはあまり参考にならない。勝つことも大事だが、勝ち点1でも獲得できれば士気は上がり、強気な姿勢で2戦目のコスタリカ戦に臨むことができる。
「マック・アリスターのいるアルゼンチン、ブラジルもそう。前回大会で負けているベルギーに借りを返したい。一番タフで厳しい相手はブラジル。親善試合で対戦したけど本気のブラジルじゃなかったと思うし、そういったチームとやりたい」
優勝候補について聞かれた際はアルゼンチン、ブラジル、ベルギーの3カ国を挙げている。どこも強豪であり、決勝トーナメントには必ず進んでくるだろう。UEFAネーションズリーグでは欧州の強豪がどこも不調であり、アルゼンチン、ブラジルの南米勢はチャンスのある大会かもしれない。
そんな三笘だが、現在体調不良で代表チームに合流できていない。17日のカナダ戦は欠場が決まっており、ドイツと戦う23日に間に合うのだろうか。