日本代表が17日、FIFAワールドカップカタール2022の開幕を前にカナダ代表との国際親善試合に臨み、1-2で敗戦。トップ下の位置で先発したMF南野拓実は試合を振り返りつつ、自身の状態について言及した。
所属クラブでは思うような出場機会を得られず、コンディションが不安視されていた南野は、「フィジカルコンディションは良くなってきていると感じているし、体のキレっていうところでも、感覚的に良くなっているなと感じられた」とコメント。改善の兆しが見られていることを指摘しつつ、「もう一段階、質の高い攻撃に繋げたいと思いますし、今日はシュート1本かな? 最後の仕事っていう部分で仕留められる選手にならないといけない」と、自身を鼓舞した。
南野は1-1で迎えた59分、高い位置でのボール奪取からショートカウンターを仕掛けると、FW上田綺世のポストプレーからペナルティアーク付近に抜け出して右足でシュート。コースは開けていたが、ややダフったシュートはGKに処理された。この場面について南野は、「足を出してくるのが見えたので、かわそうか打とうか迷ってしまった」と振り返り、「その後、足がかかって、PKかなとも思ったんですけど、決めきりたかったですね」と、悔しさを滲ませた。
また、後半途中からは、トップ下のライバルでもあるMF鎌田大地がボランチの位置に入って共存。その鎌田に関しては、「チームではボランチもやっていますし、攻撃にスッと上がっていくところもすごくいい。大地の長所をチームでどうやって出すかは、上に行くためのカギになると思います」とコメント。そのパフォーマンスを評価しつつ、「一緒に出たら彼がやりやすいように、良さが出るようにプレーできればと思います」と語り、共存にも自信を見せた。
カタールW杯は20日に開幕。グループEの日本代表は23日にドイツ代表と対戦する。