ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。全64試合を無料生中継するABEMAでは、グループごとにW杯出場国の見どころを解説。グループBについて「因縁のグループ」と紹介した。

【映像】W杯グループB「因縁の対決」

ウェールズが初めてW杯に出場したのは1958年。あれから64年、悲願だったFIFAワールドカップ2度目の出場を果たしたことで、イングランドとの英国対決が実現することになった。
打倒イングランドのカギは、代表歴代最多の40得点の絶対的シンボル、ウェールズ代表ベイルだ。通算対戦成績ではウェールズが14勝、イングランド68勝、21分とイングランドに負け越しているが、W杯で歴史的勝利をサポーターに届けることができるか。
対するはサッカーの母国イングランド。過去15大会出場のプライド、そして56年ぶりの優勝へウェールズに負けるわけにはいかない。チームの浮沈を担うのはイングランド代表の絶対的エース、ハリー・ケインだ。世界が注目する英国対決を制するのは果たしてどちらとなるか。

因縁のグループB、もうひとつの注目は確執の歴史を持つイラン対アメリカ。1979年のイラン革命以来、長きにわたり遺恨を抱き続けてきたイランとアメリカのW杯での初対戦は1998年大会だ。
イランは国の威信をかけてアメリカに立ち向かい、結果2-1でイランが勝利を収めた。1998年大会イラン代表のエスティリは「チームの連帯と団結が米国戦の歴史的な勝利につながった」と振り返る。そして今大会、因縁の対決が再び実現。イランのカルロス・ケイロス監督は「今こそ勝利を目指す時だという強い信念を持ってプレーしなければならない」と決意表明。

アメリカ代表のアダムスは「カタールに行くのは休みを楽しむためではない。アメリカの力を世界に示すためだ」とコメント。まさに国の威信をかけた一戦となりそうだが、果たして勝負を制するのはアメリカかイランか。

因縁のグループBを勝ち上がるのはどの国か、注目しよう。
 

写真:ロイター/アフロ