11月19日のトレーニングの前に行なわれたのが、毎大会、恒例のユニホームを着ての集合写真である。各選手がカタール・ワールドカップの“戦闘服”を身に纏い、森保一監督とともにキリっとした表情と笑顔の両パターンで写真に収まった。

　そして一連の撮影後に森保監督の横に招かれたのが、今大会限りでの退任の意向を示している西芳照シェフ。西さんは服の下にユニホームとパンツ、そしてキャプテンマークを身に付けていたようで、その早着替えには、選手やスタッフから歓声が上がった。
　長年チームを支えてきた西さんとの記念撮影。海外での食事面でのサポートには選手やスタッフ誰もが常に感謝の想いを口にしていたが、今回はそれが形になって表われた。

　カタール・ワールドカップの初戦・ドイツ戦（11月23日）まで残りわずかとなり緊張感が高まってきていたなかでの、心温まるワンシーンとなった。

取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト特派）

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