FIFAワールドカップカタール2022の初陣を1日後に控えたオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール/イングランド)が、大会への意気込みを語った。FIFA公式HPが同選手のコメントを伝えている。
ファン・ダイクはリヴァプールでプレミアリーグやチャンピオンズリーグなど数々のタイトル獲得を経験してきたが、代表では国際大会と縁がない。ファン・ダイクが初めてオランダ代表に招集された2014年9月のこと。2015年には代表デビューを飾った。しかし、チームはEURO2016、そしてFIFAワールドカップロシア2018の出場を逃しており、EURO2020は出場権を手にしていたものの、ファン・ダイクは負傷の影響で欠場を余儀なくされていた。“世界最高”と称されているセンターバックは、31歳にして初めてのワールドカップに挑む。
“夢舞台”の開幕が刻一刻と近付く中、ファン・ダイクは「長い間、ずっとこの時を楽しみにしていた。前回のワールドカップには出場できず、僕にとっても、オランダ国民にとっても、とても難しい時期だった。だからこそ、やっとワールドカップに出場できるのは素晴らしい気分だよ。国を代表してワールドカップに出場することは、少年時代の夢だったんだ。僕の場合は、このチームのキャプテンを務めることになったので、なおさら特別だ。特別なことを成し遂げたい」とコメント。オランダ代表のキャプテンを務める喜びも明かしている。
「自分の国のキャプテンを務めることがどれだけ誇らしいか。それは言葉では言い表せないくらい特別なことだ。小さい頃、いつかオランダの代表チームでプレーすることが夢だった。でも、それが現実的だとは思えず、頭にも浮かばないことが多かった。2015年に代表デビューしたことも特別だったけど、ロナルド・クーマン監督にキャプテンに指名されたことは、さらに特別な瞬間だったよ。でも、これが当たり前だとは思わないようにしている」
EURO2020は無念の欠場となったものの、ファン・ダイクが復帰して以降のオランダ代表は、強固な最終ラインを軸に圧倒的な強さを披露。EURO2020のラウンド16でチェコ代表に0-2で敗れて以降、公式戦15試合無敗をキープしている。自身の影響について問われたファン・ダイクは「確かに無敗を継続していることは事実だけど、僕だけの力ではない」とコメント。以下のように続け、チームの総合力に自信をのぞかせた。
「僕はキャプテンで、リーダーシップと統率力でチームに大きな影響を与えることのできる重要なポジションにいるから、確かにチーム内で影響力のある存在かもしれない。けれども、試合に勝つためには全員の力が必要だ。僕らのチームには高いクオリティが備わっていて、素晴らしいチームだからこそ、無敗を継続してきた」
今大会、オランダ代表はグループAに入り、21日にセネガル代表と、25日にエクアドル代表と、29日にカタール代表と対戦する。ファン・ダイクは「ワールドカップは決して簡単なものではなく、どこと対戦するかも問題ではない。でも、セネガルは3つの中で一番タフな対戦相手になるだろうね。簡単な試合は1つもないだろう」と、対戦相手に言及。さらに、決勝トーナメントで戦ってみたい相手を問われると、「ブラジルと対戦してみたい」と回答した。
2大会ぶり11度目のワールドカップ出場権を掴んだオランダ代表。セネガル代表との初陣は日本時間で21日の25:00(現地時間19:00)にキックオフ予定だ。