カタール・ワールドカップ開会式の直前に放送されたNHKの特別番組で、日本代表の森保一監督と宇宙飛行士の野口聡一さんが対談した。

 野口さんが「この4年間、日本代表を見てきて一番何が大事でしたか?」と質問すると、森保監督は次のように答えた。

「ロシア・ワールドカップが終わってチームをスタートさせてからではなく、過去の日本代表の歴史の積み上げから、どういうことができて、どういうことができなかったのか。良いところはさらに伸ばす、できなかったことは、改善しながら世界基準の中で戦っていけるようにと考えてきました。

 もっと言うと、『2050年までに日本がワールドカップで優勝する』と協会は発表しているので、どう積み上げられるかという立場にいると思います」
 
 これに対し、野口さんは「我々、宇宙飛行士も1回1回のミッションに対して人を当てていくわけですけど、やるべき目標を100パーセント達成するというのが第一です。1つ1つのミッションで終わりじゃないんだという感覚をすごく大事にしますね。

 つまり、それぞれのチームが目標を達成するけど、それが大きなチームの達成にちゃんと役立っているという感覚は、監督がおっしゃられたものに近いなと思います」と共感した。

 対談のVTRが終わり、スタジオで野口さんは「つまるところは、人と人をいかに繋げていくか。コーチ間の繋がり、ベクトルを合わせていく。森保監督と(主将の)吉田麻也さんの連係、吉田さんがまるでピッチ上の監督であるかのように意志を合わせていく。

 あとは、西野朗前監督から森保監督へのバトンを含めて、今のコロナで分断の時代だからこそ、人と人の思いと方向性を合わせていくというのが、宇宙でもサッカーでも大事なんだなと思いました」と感想を述べた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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