ドイツ代表は23日のFIFAワールドカップ・カタール大会グループリーグ初戦で森保一率いる日本代表と対戦。ロシア大会でまさかのグループリーグ敗退に終わっただけに森保ジャパンへの警戒が強まる中、ドイツ代表OBのサミ・ケディラ氏は楽観的な見方を示した。20日、ドイツ・フランクフルトの地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』が伝えている。
ドイツ代表は2014年のブラジルW杯で優勝しているものの、2018年のロシアW杯では韓国代表やメキシコ代表相手に敗北。1勝2敗でグループリーグ敗退となり、世界中に衝撃を与えていた。またかつてバイエルン・ミュンヘンを率いていたハンジ・フリック監督のもとでカタールW杯欧州予選を勝ち抜いた一方、UEFAネーションズリーグ・グループステージは1勝4分1敗で終了。今月16日の強化試合では格下オマーン相手に1-0と辛くも勝利している。
オマーン戦での試合内容に対する批判が沸き起こっているほか、ロシアW杯でのサプライズが再び起こる可能性を危惧する意見も上がっている。
一方でかつてレアル・マドリードやユベントスなどでプレーしていたケディラ氏は、グループリーグ初戦で日本代表と対戦することについて「日本代表を(ロシアW杯で対戦した)メキシコ代表と同じように過小評価すべきではない。ブンデスリーガを見れば分かるけど、日本代表は優秀なキッカーを兼ね備えている。だが、ハンジ・フリックの場合はあまり心配していないよ」とコメント。
ドイツ代表指揮官の強みを聞かれると「フリックは素晴らしい試合をした後の喜びや、そうでない試合だった後の落ち込みが同じくらい小さいんだ。とても自分らしい人だ。彼がいれば、チームはうまくいくような気がするね」とメンタル面における波の少なさを挙げた。
ドイツ代表は日本戦を終えると、28日にグループリーグ屈指のライバルであるスペイン代表との直接対決に挑むほか、来月2日にはコスタリカ代表と対戦する。2014年のブラジルW杯優勝メンバーであるケディラ氏にとって、日本代表との一戦はカタールW杯優勝にむけての通過点にしかすぎないだろう。