日本代表MF遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)が、脳震とうから回復した自身の状態に言及した。

 遠藤航は今月8日に行われたブンデスリーガ第14節ヘルタ・ベルリン戦で相手選手と激しく衝突。一時的に意識を失い病院へ搬送されたが、検査で異常は見つからず、無事にFIFAワールドカップカタール2022の日本代表へ合流した。17日に行われた国際親善試合カナダ代表戦は欠場したものの、脳震とうからの復帰プロトコルを終え、すでに全体練習へ参加している。

 21日に取材対応を行った遠藤は、「個人的に、動いてみて特に何かあるわけではない」と順調な回復をアピール。「もちろん、『もう1回(頭に)当たったらどうしよう』みたいな不安はありますけど、それを気にしていたらサッカーできない。練習とか試合になってしまえば、もうそこら辺はあんまり気にせずプレーできると思っています」と言葉を続けた。

 23日にはグループE初戦のドイツ代表戦が控えている。遠藤は「個人的には楽しみな気持ちしかない。あとはいい準備を残りの期間でやっていくだけ」と語り、「初戦に間に合うぐらいの状態にはなっている。あとは本当に試合に出るのであれば100パーセント注ぐだけ。自信はもちろんあるし、落ち着いています。もちろん、やってみないとわからないですけど、そんなに試合から離れているわけではないので、出るのであれば90分やるつもりでいます」と、ドイツ戦でのフル出場に意欲を示した。

 今や日本代表に欠かせないピースとなった遠藤は、グループステージ突破への意気込みも示している。

「今まで中盤の中心選手として試合に出してもらっているので、それは対ドイツであろうがコスタリカだろうが、スペインだろうが、自分の役割はもちろんわかってるつもりです。皆さんに期待してもらってるところで言うと、4年前(ロシア大会)と立場が全然違うなと実感できるし、そういった意味では楽しみな気持ちしかない。今まで自分がやり続けてきたこと、皆さんに見せてきたことを、W杯の舞台でも出せるかというところは楽しみです」