国際サッカー連盟(FIFA)は21日、現地時間23日に行われるFIFAワールドカップカタール2022・グループF第1節・ベルギー代表vsカナダ代表の審判団を発表。日本の山下良美審判員が同試合の第4審判に割り当てられた。
山下審判員は2012年に女子1級審判員の資格を取得し、FIFA U-17女子ワールドカップやFIFA女子ワールドカップで笛を吹いた。2019年12月にJFA理事会で、男子トップリーグの試合を担当できる1級審判員に認定され、2021年1月には女性審判員としてJリーグでは初めて主審としてリスト入り。同年5月16日には明治安田生命J3リーグ第8節Y.S.C.C.横浜vsテゲバジャーロ宮崎の試合で主審を担当し、Jリーグ史上初の女性主審となっていた。
今回のカタール大会ではW杯史上初めて、女性主審3名と女性副審3名が選出されている。山下審判員は3名の女性主審のうちの一人であり、今回のカタール大会を担当する唯一の日本人審判員でもある。山下審判員以外の2名の女性主審についても担当試合がすでに決定しており、フランスのステファニー・フラパール審判員は22日のグループC第1節・メキシコ代表vsポーランド代表の一戦で、ルワンダのサリマ・ムカンサンガ審判員は同日のグループD第1節・フランス代表vsオーストラリア代表の一戦でそれぞれ第4審判を務める。
なお、山下審判員が第4審判を担当するベルギー代表vsカナダ代表の一戦では、ザンビアのジャニー・シカズウェ審判員が主審を担当することとなっている。