FIFAワールドカップカタール2022のグループA第1節が20日と21日に開催された。
今大会の開催国にして、唯一の初出場国となるカタールは開幕戦でエクアドルと対戦。国民・国家の大きな期待を背負って挑んだ大舞台はいきなり動く。3分、エクアドルのFKを繋ぎ、最後はエネル・バレンシアがヘッドでゴール。早くもエクアドル先制…かと思われたが、ここで今大会から導入された「半自動オフサイド判定テクノロジー」が発動。判定の結果、ミカエル・エストラーダの足が出ていたことが判明し、ゴールは取り消された。
しかしながら、良い入りのエクアドルは15分にバレンシアがスルーパスに抜け出すと、相手GKに倒され、PKを獲得。これをバレンシアが自ら決め切り、今度こそエクアドルが先制する。31分にも、右サイドからアンジェロ・プレシアーノがクロスを供給。最後はまたもバレンシアのゴールでリードは2点。後半もこのままのスコアで動かず、エクアドルが勝ち点「3」をゲットした。一方、カタールは大会22回目にして、開催国が初戦で敗北を喫するという不名誉な記録を樹立することとなってしまった(これまでは16勝6分/2002年は日本と韓国の共催のため2か国分カウント)。
カタールとエクアドルの一戦が行われた翌日は、セネガルとオランダが対戦。セネガルは大会直前に“大エース”サディオ・マネの欠場が決定。大黒柱の離脱で苦戦が予想されたが、互角の展開を見せ、前半にはイスマイラ・サール、後半にもイドリッサ・ゲイェが決定機を迎えた。だが、これが代表初キャップのGKアンドリース・ノペルトの好セーブに阻まれると、84分に均衡が破れる。
ペナルティーエリア手前からフレンキー・デ・ヨングがクロスを供給すると、最後は後ろからコーディ・ガクポが飛び込み、オランダがついに先制。終了間際にも、途中出場メンフィス・デバイのシュートがこぼれたところを、デイヴィ・クラーセンが押し込み、ダメ押しの2点目。2大会ぶりに帰ってきた“オレンジ軍団”が、勝利で本大会をスタートさせた。
次戦は25日に開催。「カタールvsセネガル」は生き残りを、「オランダvsエクアドル」はグループ突破決定を左右する試合となる。
試合結果、順位表並びに次戦の対戦カードは以下の通り。
■試合結果
カタール 0-2 エクアドル
セネガル 0-2 オランダ
■順位表
1:オランダ(3/+2)
1:エクアドル(3/+2)
3:セネガル(0/-2)
3:カタール(0/-2)
■次戦の対戦カード
(時間は日本時間)
▼25日22時
カタールvsセネガル
▼26日1時
オランダvsエクアドル