大柄なドイツ相手にも「体の使い方などで対応したい」
日本代表のカタール・ワールドカップ(W杯)初戦ドイツ戦まで2日となった11月21日の練習後、ミックスゾーンで取材に応じたMF相馬勇紀(名古屋)は「本当に心の底から楽しみで燃えています。インパクトを残せるように、頑張ります」と、意気込んだ。
初戦の相手は世界有数の強豪国であるドイツ代表だが、「役割は相手がどうこうによっては、あまり変わらない。得点を取ることもそうですし、デュエルで戦うところもそう。そこは大きい軸のところは変わらない」と、相馬は相手によってプレーが変わることはないと言う。
カナダ戦(1-2)でゴールを挙げる活躍も見せた相馬には、ファンの間でも期待も高まっている。これまでの実績からも「持っている男」とも称される相馬だが、「持っているって言われると、なんかすべて運っていう感じもあるんですけど」と否定的な考えかと思いきや「それを運と捉えるか、自分で積み重ねた結果と捉えるか。『持っている』って言われるのは、僕は嬉しいですし、結果を出さないと言われない言葉だと思うので『持っている』と言われるように頑張ります」と、プレー同様に鋭い切り返しを見せた。
ドイツの選手たちは大柄で、フィジカル的にも強い選手が多い。小柄な相馬だが「当たりの強さはあると思いますが、当たり方、当たるタイミングで、逆に相手の力を逃がしたり、うまいタイミングで当たれたら、僕の方が重心が低いので潜れたり、当たり負けないと思っている。そこは体の使い方などで対応したい。小柄なことはデメリットであり、メリットでもあると思うので、うまく生かしたい。そこは常に考えていることですが、やっていきたい」と、描いているイメージを語った。
ロシアW杯でも、直前のパラグアイ戦で活躍したMF乾貴士らが本大会でも活躍を見せた。同じような活躍が相馬にも期待されるが、世界最高峰の舞台で「持っている男」の本領が発揮されるだろうか。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)