MF柴崎岳(レガネス)はMF遠藤航(VfBシュツットガルト)の負傷により、2日に行われるFIFAワールドカップ・カタール大会のグループリーグ最終戦・スペイン戦でのスタメン出場が予想されている。そんな柴崎岳がスペイン紙『アス』のインタビューで、DF冨安健洋(アーセナル)のプレースタイルやメンタリティを分析した。

 冨安健洋はコンディション不良により先月17日の強化試合・カナダ戦を欠場したが、23日のドイツ戦では後半キックオフからプレー。日本代表は同選手の投入による3バックシステム変更が功を奏して逆転勝利を収めていたが、右太もも裏を痛めたことにより27日のコスタリカ戦は欠場。それでも30日に全体練習へ復帰したこともあり、スペイン戦出場が濃厚とみられている。

 また所属先のアーセナルでは、加入1年目の昨季からレギュラーに定着。今年1月以降は筋肉系トラブルに悩まされたが、今年10月以降は左サイドバックでスコットランド代表DFキーラン・ティアニーからレギュラーを奪っている。

 そんな冨安健洋について柴崎岳は「怪我に悩まされることが多いですけど、ディフェンス面で非常に完成度が高く体格に恵まれた選手です。もしスペイン代表の選手たちが彼をリスペクトするならば、僕たちは素晴らしい選手たちと対峙することになりますね」とコメント。

 「彼は間違いなくプレミアリーグのレベルにあります。ここまでよくやっていると思いますよ。とても真面目で、つねに自分の仕事のことについて考えている人間ですね」と、冨安健洋のメンタリティも語っている。

 なお柴崎岳はカナダ戦で前半8分にディフェンスラインの背後を突くスルーパスからMF相馬勇紀(名古屋グランパス)の先制点をアシスト。好調ぶりをアピールしていたが、カタールW杯本大会ではここまで出番がない。

 またコスタリカ戦黒星後には、遠藤航の負傷もありツイッター上で「なぜこの展開で柴崎岳を使わなかった?」、「引いて守る相手に柴崎岳がほしかった…」、「縦パス入れられる柴崎岳を投入しなかった時点で采配ミス」と森保一監督の起用法に対する疑問の声が沸き起こっていた。