●アルゼンチン代表

 4年に1度の祭典、FIFAワールドカップカタール2022が開幕した。初の中東開催となったカタールW杯で優勝に輝くのはどのチームなのか。これまでの戦いを分析した上で、今大会の出場メンバーを反映した戦力を、4項目(攻撃・守備・選手層・勝負強さ)に分類して数値化。ランキング形式で紹介する。(情報は11月20日時点)
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戦力値ランキング:2位
監督:リオネル・スカローニ
予選成績:11勝6分0敗
FIFAランキング:3位
戦力値:91(攻撃23/守備22/選手層22/勝負強さ24)

 前回大会でベスト16というふがいない結果に終わったアルゼンチン代表は、30代に差し掛かっていたベテランたちの多くに別れを告げ、伸び盛りの若手を積極的に登用していった。その成果が実ったのが優勝した昨年のコパ・アメリカ(南米選手権)であり、ワールドカップまで36戦無敗という結果がその成果を表している。

 チームの顔は相変わらずリオネル・メッシだが、メッシ頼みになることはほとんどない。クリスティアン・ロメロ、ロドリゴ・デ・パウル、ラウタロ・マルティネスと各ポジションにワールドクラスの選手が揃っている。そのため、組み立てから仕上げまでをメッシが1人でやっていた時代の面影はない。

 アシスタントコーチから昇格したリオネル・スカローニ監督は、それまで監督経験がなかったことを不安視されていたが、柔軟な采配でアルゼンチン代表を強化していった。中盤の形を自在に変えることで最適解を導き、現代的なプレッシングとポゼッションで試合の主導権を握る。攻撃陣もラウタロとメッシを軸に、パウロ・ディバラ、アンヘル・ディ・マリア、ホアキン・コレアら個性豊かな面々が控える。

 レアンドロ・パレデスやロメロが負傷明けというネガティブ要素はあるが、今大会の優勝候補の筆頭と言ってもいいだろう。メッシ依存から脱却したチームで、おそらく最後のワールドカップになるであろうメッシがトロフィーを掲げる姿を想像するのは決して難しくない。

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