W杯で前半リードしながら敗れたのは1930年大会以来

 カタール・ワールドカップ(W杯)は11月22日に大会3日目を迎え、優勝候補のアルゼンチン代表とサウジアラビア代表が対戦。アルゼンチンがキャプテンのFWリオネル・メッシのゴールで先制したものの、後半に2得点を許して1-2で逆転負けを喫した。データ分析会社「オプタ」によれば、アルゼンチンがW杯で前半にリードしながら敗れたのは92年ぶりの出来事だという。

 試合は前半からサウジアラビアが最終ラインを高く保つアグレッシブなスタイルで臨んだ。アルゼンチンは前半10分にファウルでPKを獲得し、これをメッシが決めて先制に成功したが、その後はサウジアラビアの果敢な姿勢に押された。

 すると0-1で迎えた後半3分、サウジアラビアは高い位置でボールを奪ってショートカウンターを仕掛け、FWサレハ・アルシェハリが同点ゴール。さらに同8分にはMFサレム・アルドサリのミドルシュートを決めて逆転。スタジアムを沸かせた。

 後半のアディショナルタイムにはDFヤシル・アルシャハラニが味方との接触でプレー続行不可能になるアクシデントもあったが、最後まで集中力を切らさない守備で逃げ切り。アルゼンチンは初戦を1-2で落とした。

 データ分析会社「オプタ」によれば、アルゼンチンがW杯において前半リードで折り返した試合で敗れたのは、1930年大会のウルグアイとの決勝戦以来とのことで、「歴史的」と伝えている。(FOOTBALL ZONE編集部)