FIFAワールドカップカタール2022・決勝戦が18日に行われ、PK戦までもつれ込む死闘の末に、アルゼンチン代表が優勝を果たした。母国を36年ぶり3度目となる大会制覇に導いたFWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン/フランス)に対して、バルセロナ時代からの“盟友”であるウルグアイ代表FWルイス・スアレス(ナシオナル)がメッセージを贈った。

 メッシ自身が「最後のワールドカップになる」と公言して臨んだ今大会、アルゼンチン代表は初陣のサウジアラビア代表戦こそ黒星を喫したものの、その後は着実に勝利を重ねることに。決勝戦のフランス代表戦では、メッシのPKとアンヘル・ディ・マリアのゴールで、アルゼンチン代表が最高の入りを見せた。後半にはキリアン・エンバペに2ゴールを決められて延長戦に突入。延長後半にはメッシのゴールで勝ち越しに成功するも、終盤にはエンバペにPKを決められ、勝負の行方はPK戦に委ねられた。アルゼンチン代表の“守護神”エミリアーノ・マルティネスがフランス代表2人目のキングスレイ・コマンが放ったシュートをセーブすると、3人目のオーレリアン・チュアメニ失敗。一方のアルゼンチン代表は4人全員が成功し、アルゼンチン代表が栄冠に輝いていた。

 35歳のメッシにとって、5度目の挑戦にして悲願のワールドカップ初制覇に。さらに、メッシはワールドカップ史上初めて決勝トーナメントで4試合連続ゴールを記録した選手となっただけでなく、ワールドカップ通算26試合に出場したことから、元ドイツ代表MFローター・マテウス氏が保持していたワールドカップ歴代最多出場試合数の記録も塗り替えていた。

 数々の偉大な記録を達成してきたメッシについて、スアレスが祝福の言葉を贈った。メッシとスアレスは、バルセロナに在籍していた2014-15シーズンから6シーズンに渡って共闘。ピッチ上で数々のタイトルを共に勝ち獲ってきただけでなく、プライベートでも仲が良いことで知られている。そんなスアレスは19日に自身の公式SNSを更新。メッシがワールドカップのトロフィーを掲げる画像とともに、「親友へ、おめでとう!君は世界王者だ。誰が何と言おうと、君は今も、そしてこれからも最高の選手だ」と綴った。

 なお、スアレスも今大会が最後のワールドカップとなったが、ウルグアイ代表はまさかのグループステージ敗退。悔しさの残るワールドカップとなっていたが、“盟友”の活躍には喜びを示しており、決勝戦の直後にはメッシとビデオ通話する様子もSNSに投稿していた。

リオネル・メッシ、ルイス・スアレス

バルセロナで共に闘った両選手 [写真]=Icon Sport via Getty Images

【投稿】スアレスがメッシを祝福