レバンドフスキのPKをメキシコGKオチョアがストップして両者スコアレスで終了
カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグC組初戦のメキシコ代表とポーランド代表の対戦が現地時間11月22日に行われ、0-0の引き分けに終わった。メキシコは5度目のW杯となる守護神GKギジェルモ・オチョアがポーランドのエースFWロベルト・レバンドフスキのPKをストップする大活躍を披露した。
この試合に先駆けて行われた同組の試合で、大本命のアルゼンチン代表がサウジアラビア代表に1-2で敗れる波乱が起きた。決勝トーナメント進出の2枠を争う競争は混沌としてきたと言えるだろう。
2大会連続出場となるポーランドは前回のロシアW杯でコロンビア代表、日本代表、セネガル代表と同居したグループで最下位に終わった。良くも悪くも最前線に君臨するFWレバンドフスキの出来が結果を大きく左右するチームなだけに、エースの元へいい形でボールを届けられるかどうかが鍵となる。
一方のメキシコは、1994年アメリカW杯から7大会連続でベスト16に駒を進めるなど常に安定した戦いを見せている国で、今大会も東京五輪で銅メダルを獲得した若い世代とオチョアらベテランが上手く融合したバランスのいいチームが出来上がっている。自国開催だった1986年大会以来の8強入りを目指す。
前半に試合を優位に進めたのはメキシコ。細かくパスをつないでボールを運び、突破力のある右サイドのFWイルビング・ロサノを中心として攻撃を仕掛けた。前半終了間際の45分にはロサノとFWエンリ・マルティンのパス交換から右サイドを突破し、DFホルヘ・サンチェスのシュートがポーランドゴールを強襲したが、ここはGKボイチェフ・シュチェスニーの好セーブに阻まれた。
ポーランドは序盤のセットプレーで何度かメキシコのゴール前までボールを運んだ以外は守勢に回わったが、0-0で迎えた後半11分にエリア内に攻め込んだレバンドフスキが倒されてPKを獲得。ビッグチャンスを手にした。しかし、ゴール右隅を狙ったレバンドフスキのキックをメキシコの守護神オチョアが完璧な読みでセーブし、スコアは動かなかった。
守備で勢いを手にしたメキシコは後半26分に負傷明けのFWラウル・ヒメネス、ポーランドも同42分にFWアルカディウシュ・ミリクを投入するなどお互いにアタッカーのカードを切ったが、攻撃は最後まで散発に終わった。拮抗した展開のゲームはスコアレスのまま終了。両者が勝ち点1を分け合う結果となった。(FOOTBALL ZONE編集部)