カタール・ワールドカップ(W杯)グループC第1節のメキシコ代表vsポーランド代表が22日に行われ、0-0の引き分けに終わった。

8大会連続17回目の出場となるメキシコと、2大会連続9回目の出場となるポーランドによるグループリーグ初戦。

直近7大会連続でベスト16進出を果たしており、今大会においてもグループリーグ突破が期待されるメキシコは、慣れ親しんだ[4-3-3]の布陣を採用。37歳の守護神オチョアや守備の要エクトル・モレノ、エクトル・エレーラ、ロサーノら主力を先発で起用。エースFWのラウール・ヒメネスはベンチスタートとなった。

一方、プレーオフを制して2大会連続の本大会行きを決めたポーランドは、2トップにロベルト・レヴァンドフスキとピオトル・ジエリンスキを据えた[4-4-2]の布陣を採用。フラットに並べた中盤は右からカミンスキ、クリホヴィアク、シマンスキ、ザレフスキを起用した。

試合は開始早々にメキシコがチャンスを迎える。5分に敵陣でキヴィオルからボールを奪ったロサーノがショートカウンターを仕掛けると、右クロスからファーサイドに走りこんだベガにチャンスが訪れたが、上手く合わせることができず。

メキシコは12分にも、ショートコーナーの流れからチャベスの左クロスをゴール前のエモレノが頭で合わせたが、これは枠の上。さらに26分には、ボックス右まで仕掛けたエレーラのクロスをベガが頭で合わせたが、わずかにゴール右に外れた。

その後もメキシコの強度の高いプレーに手を焼きなかなかリズムを掴めないポーランドは、前半終了間際に右サイドのロサーノを起点とした波状攻撃を受けたが、ボックス内に人数をかけた守りでこれを弾き返し、前半はゴールレスで終了した。

迎えた後半、ポーランドはザレフスキを下げてビエリクを投入。すると54分、ゴール前まで侵入したレヴァンドフスキがモレノと交錯して倒れると、オンフィールドレビューの末にモレノのファウルが認められ、PKを獲得。しかし、レヴァンドフスキのPKはGKオチョアに完璧に読まれて痛恨の失敗に。

絶体絶命のピンチを凌いだメキシコは63分、エドソン・アルバレスがバイタルエリア手前からロングシュートを放つと、ゴール前に走りこんだマルティンがバックヘッドで合わせるが、これはGKシュチェスニーの好セーブに阻まれた。

その後、メキシコは71分にマルティンとエレーラを下げてヒメネスとカルロス・ロドリゲスを、84分にはベガを下げてアントゥナと攻撃的な選手を立て続けに投入。

対するポーランドは、87分にジエリンスキを下げて新たな攻撃の起点となるミリクを投入すると、後半アディショナルタイム4分にレヴァンドフスキのスルーパスからボックス左に走りこんだカミンスキがシュートまで持ち込んだが、これはGKオチョアが正面でキャッチ。

結局、試合はそのまま0-0でタイムアップを迎え、レヴァンドフスキのPK失敗が響いたポーランドと、ポーランドの堅守に苦戦したメキシコのカードは勝ち点1を分け合う結果となった。