日本代表MF田中碧は、23日のFIFAワールドカップ・カタール大会グループリーグ初戦のドイツ戦でプレーする可能性がある。その田中碧とフォルトゥナ・デュッセルドルフでチームメイトのU21ドイツ代表MFアペルカンプ真大が、日本代表入りへの思いを語るとともに田中碧へエールを送った。22日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
アペルカンプ真大はU18日本代表での出場歴を持っているが、昨年5月のUEFA U21欧州選手権でU21ドイツ代表に招集。昨年9月にはU21ドイツ代表戦で2試合に出場していた。また所属先のデュッセルドルフでは田中碧とともに主力選手として活躍。今季ここまでドイツ2部リーグ全試合出場で4ゴール4アシストをマークしている。
そんなアペルカンプ真大はドイツメディアのインタビューで、将来的な代表選択について問われると「(年代別のドイツ代表でプレーしていましたが、)日本代表のユニフォームを着たいですね。日本代表でプレーできる可能性が高いことも分かっていますしね」と回答。
『ビルト』は「ドイツサッカー連盟の関係者は、そんな言葉を聞きたくはないだろう。将来どの国でプレーするかはまだ最終的には決めていないようだが、日本代表への思いをはっきりと口にしている」とややネガティブな表現を交えながら、同選手のコメントをリポートしている。
またカタールW杯日本代表メンバーに選ばれなかったことについて「カタールW杯に日本代表として出られるとは思っていませんでした。メンバーは大体決まっていましたし、サプライズもなかったですね」とコメント。
日本代表対ドイツ代表への思いを聞かれると「僕にとって、この試合はとても特別ですね。大半の日本代表選手が国際舞台での経験を持っていますし、ヨーロッパのサッカーも知っています。ただ日本代表にはないような個人能力がドイツ代表にはあります。もしドイツ代表が勝つならば、個人能力のおかげでしょう。ただ個人的には、日本代表が勝ってくれるとなおさら嬉しいですよ」と語っている。
さらに同選手は田中碧がドイツ戦でプレーする可能性について「田中碧は長い間日本代表の一員でしたし、プレーするチャンスはかなりあると思いますね。デュッセルドルフと同じポジションでプレーするかもしれませんが、もう少し前線に近い位置でプレーする可能性もあります。ただ彼は間違いなくワールドカップで良いプレーをしてくれますよ」と語るなど、チームメイトの活躍を信じている。