森保一監督率いる日本代表は23日のFIFAワールドカップ・カタール大会グループリーグ初戦で、FWトーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン)らを擁するドイツ代表と対戦する。そんな中、ドイツ人でヴィッセル神戸元監督のトルステン・フィンク氏が日本代表の攻略法を明かした。22日、ドイツ・ベルリンの地元紙『BERLINER KURIER』が伝えている。
フィンク氏はかつてバイエルン・ミュンヘンの一員として、元ドイツ代表のバスティアン・シュヴァインシュタイガー氏らとともにプレー。4度のブンデスリーガ制覇や3度のDFBポカール(ドイツ国内カップ戦)優勝に貢献したほか、2000/01シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げている。
また現役引退後はハンブルガーSVやスイス1部グラスホッパー・クラブ・チューリッヒなどを指揮。2019年6月にヴィッセル神戸の監督に就任すると、来日1年目にして天皇杯を優勝。ただ2年目の2020シーズンに入って成績不振に陥ると、9月に家庭の事情によりヴィッセル神戸の監督を退任していた。
そんなフィンク氏は母国メディアのインタビューに対応。ドイツ代表が日本戦で勝利するための条件を聞かれると「最後は相手を突き放すしかないね。フィジカル勝負で多くのことが可能になると考えている」と回答している。
また『BERLINER KURIER』は同氏のコメントをうけて「“日本通”のフィンクが、敏捷なアジア人選手との付き合い方を教えてくれた。ドイツ代表のハンジ・フリック監督はフィンクのアドバイスに耳を傾けるべきだ」と綴っている。
ドイツ代表は日本戦を終えると、28日にグループリーグ屈指のライバルであるスペイン代表との直接対決に挑むほか、来月2日にはコスタリカ代表と対戦する。ロシアW杯では韓国代表相手に敗れているだけに、日本代表に対する警戒感が高まっていると考えられる。