【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループC】アルゼンチン1-2サウジアラビア(日本時間11月22日/ルサイル スタジアム)

 誰がこの展開を予想できただろうか──。メッシ擁するアルゼンチン代表相手にサウジアラビア代表がわずか5分間で逆転した。直近の36試合で無敗の優勝候補に土をつけたMFアルドサリ完璧なの“コンカシュート”には解説の槙野智章も「これは執念ですよ」と興奮せずにはいられない様子だった。

【映像】アルゼンチンを撃破!世界を驚愕させた圧巻ゴール!

 世界で最も有名な選手であるメッシを擁し、直近の36試合で無敗を続ける強豪アルゼンチンに先制をされるも、サウジアラビア代表は善戦を繰り広げた。そうした中、48分にワンチャンスをものにして同点に追いつくと、54分には世界中を驚かせるゴールが決まった。

 サウジアラビア代表の”背番号10”アルドサリがボックス内でシュートのこぼれ球を拾うと、寄せてきたアルゼンチン代表DFモリーナとMFデパウル、MFパレデスを巧みなステップでかわして右足を一閃。コントロールされたカーブシュートは、守護神エミリアーノ・マルティネスの右手をかすめながらゴールにボールが吸い込まれた。

 このゴールを見ていたABEMA解説の槙野智章選手は「すごいなこりゃ!セカンドボールを回収して、意図したドリブルではなかったかもしれないですがいいところにおいて枠に持っていきました。執念ですよ」と、興奮冷めやらぬ様子でサウジアラビアの歴史的ゴールを伝えた。

 シュート本数で見ても15対3と、下馬評通りアルゼンチン代表が試合の主導権を握っていた。しかし、サッカーはシュートの本数ではなく、ゴールを決めた回数が多いチームが勝利する。サウジアラビア代表の選手は訪れたチャンスを逃さず確実に仕留め、ワールドカップ史上最高の番狂わせを演じた。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)