【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループD】フランス4-1オーストラリア(日本時間11月23日/アルジャノブ スタジアム)
あっという間の逆転劇、これぞ王者といった圧力だった。前回大会王者フランスは序盤に失点を喫したものの、わずか20分で試合をひっくり返した。相手を追い込み、ボールを奪い、完璧に崩してオリビエ・ジルーが決めたゴールにファンは「格が違う」と脱帽した。
8分に失点し、27分にアドリアン・ラビオが1点を返して迎えた32分のことだった。オーストラリアがGKから組み立てようとパスをつなぐと、フランスの左サイドでラビオがチャイシング。相手のトラップが大きくなった瞬間を見逃さずに追い込むと、前方にいたキリアン・エムバペが拾ってダイレクトでヒールパス。これをラビオが受けてそのままボックス内に侵入すると、組織が崩れたオーストラリアはなす術なく、最後は中央で完全にフリーの状態で待ち構えたジルーが、ラストパスをていねいなインサイドキックで流し込んだ。
失点からわずか24分。あっという間の逆転劇だった。
フランスは序盤、ゆったりとしたペースで試合に入ったところを突かれ、1点を献上していた。これで目が覚めたのか、その後は球際に強く奪いに行き、プレッシャーをかける姿勢を強めていた。ABEMAの実況・斎藤康貴氏は「前回王者の力」と伝えたが、解説・中田浩二氏も「プレスが全然違う。フランスが目覚めましたね」と彼らの力に脱帽していた。
試合を目撃した視聴者も「格が違う」「夢から覚めた」「フランス起床」「ここからボコられるな…」「やっぱむりか。。。」と、次々に反応。王者の実力を目の当たりにした。
試合は結局、ジルーが2得点、ラビオ、エンバペが1点ずつを決め、4-1でフランスが勝利。大会前は怪我人の多さを懸念されていたが杞憂に終わり、大会初戦の緊張感も解きほぐれた彼らはまさに“起床”。大会連覇へ向けて幸先の良いスタートを切った。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)