【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループC】アルゼンチン1-2サウジアラビア(日本時間11月22日/ルサイル スタジアム)

 優勝候補・アルゼンチンを撃破し、サウジアラビアの選手たちにとっては最高の夜となった。勝利直後のロッカールームでは『WE ARE THE CHAMP』を大合唱しながら、勝利を祝うダンスを踊る選手やスタッフたちの姿があった。

【映像】世紀の大勝利にお祭り騒ぎのロッカールーム

 グループC第1節で世界ランキング51位のサウジアラビアは、優勝候補である世界ランキング3位のアルゼンチンと対戦した。開始早々に与えたPKをアルゼンチン代表FWメッシに決められるなど、暗雲立ち込める展開に。しかしその後は、今大会から導入された半自動オフサイドテクノロジーの介入もあって、無失点で切り抜けた。

 すると48分、FWアルシェフリのゴールで試合を振り出しに戻すと、続く53分にはFWサレム・アルドサリのコントロールされたカーブシュート、“コンカシュート”がネットに突き刺さり、サウジアラビアが逆転した。

 終盤はアルゼンチンに押し込まれるも、これを凌いで終了のホイッスル。アルゼンチン相手の大金星に、ピッチ状では抱き合って喜ぶサウジアラビアの選手たちで溢れた。

 その喜びはロッカールームに戻っても収まることはなく、机の上に立ち上がって喜びを表現する選手、ペットボトルの水を浴びせてはしゃぐ選手、熱い抱擁を交わす選手など喜び方はさまざま。それでも喜びの気持ちが頂点に達すると、『WE ARE THE CHAMP』の「オーレ、オレオレオレー!」に合わせて、選手やスタッフが肩を組みながら大合唱となった。

 なお、イタリアメディア『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、この勝利を記念し、ムハンマド王子の提案のもと、サウジアラビア国内では急きょ23日が祝日となったようだ。選手、スタッフ、国王、国民が一丸となったサウジアラビアの今後の躍進に注目だ。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)