森保一監督率いる日本代表は、FIFAワールドカップ・カタール大会グループリーグでドイツ代表やスペイン代表と対戦。W杯優勝候補との直接対決ばかりに注目が集まる中、MF柴崎岳(レガネス)がコスタリカ代表に対する日本国内での捉えられ方に一石を投じた。22日、スペイン紙『アス』が同選手の言葉を伝えている。

 柴崎岳は2018年のロシアW杯や2019年のAFCアジアカップでプレー。経験豊富な中堅選手として日本代表を支えていたが、今年1月以降はMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)やMF守田英正(スポルティングCP)らの台頭によりベンチ要員に降格していた。

 それでも今月17日の強化試合・カナダ戦では前半8分、ディフェンスラインの背後を突くスルーパスからMF相馬勇紀(名古屋グランパス)の先制点をアシスト。コンディションの良さをアピールしている。

 そんな柴崎岳は『アス』のインタビューに対応。強豪がひしめき合うグループEの顔合わせについて「スペイン代表、ドイツ代表、コスタリカ代表はいずれもワールドカップ出場に値しますし、コスタリカ代表も含めて3チームとも難しい対戦相手ですよ」と言及。

 「日本ではドイツ代表やスペイン代表のことばかりが言われていますけど、コスタリカ代表もアグレッシブでプレー強度の高いチームです。(ドイツ戦やスペイン戦に限らず、)コスタリカ代表も厳しい試合になるはずですよ」と語るなど、日本での捉えられ方と自身の考えにギャップがあることを明かした。

 また同選手は現在、レガネスの一員としてスペイン2部リーグでプレーしている。スペイン代表との直接対決に対する思いを聞かれると「スペイン代表との一戦は、何が起きても不思議ではありません。あらゆるシナリオを想定していますね。日本代表にとって素晴らしいワールドカップになると僕は信じていますよ」とコメントを残した。

 日本代表は23日のグループリーグ初戦でドイツ代表と対戦すると、27日にGKケイロル・ナバス(パリ・サンジェルマン)擁するコスタリカ代表と激突。来月2日のグループリーグ最終戦でスペイン代表と顔を合わせる。