クロアチア代表の“主将”MFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード/スペイン)が、23日に行われるFIFAワールドカップカタール2022・グループF第1節モロッコ戦を前に、意気込みを語った。22日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 2018年のロシアW杯では快進撃を見せ、クロアチア代表史上初の準優勝を飾った。その後は、当時のチームを牽引していたMFイヴァン・ラキティッチやFWマリオ・マンジュキッチ(2021年に現役引退)らが代表から引退した一方、DFヨシュコ・グヴァルディオールやMFロヴロ・マイェルらが台頭。そして、2018年のバロンドール賞を受賞したMFルカ・モドリッチが主将として、“ヴァトレニ(愛称)”をまとめ上げる。

 2大会連続の決勝トーナメント進出を目指すクロアチア代表は今大会、グループFでモロッコ代表とカナダ代表、ベルギー代表と同居した。そして迎える23日、モロッコ代表との初戦を前に、モドリッチは「2018年に経験したことは、僕たちの心に刻まれている。とても、忘れられない出来事だったよ」と語りつつ、「僕たちは一生、あの日々を語り続け、思い出し続けるだろう。だけど今は、それを脇に置く時だ」と新たな戦いに向けて、気持ちを切り替えているようだ。

 またモドリッチは、自身4度目のW杯へ闘志を燃やしている。新生“ヴァトレニ”を牽引する主将は「ロシア大会に出場していた多くの選手がここにはいないけど、新たに質の高い若手選手がフレッシュなエネルギーを持ち込んできた。これは新しい大会であり、そういう見方をする必要があるね」と披瀝。さらに「僕たちは一生懸命にプレーし、ベストを尽くす。ピッチ上に力の残滓までもを残すことを期待されているんだ。それが良い結果につながれば、素晴らしいこと。そうでない場合でも、出し尽くしたという自覚を持ち続けなければならない」と意気込みを示している。

 4年半前、ロシアの地で人口400万人の小国が綴った物語はフットボールファンの心を熱くさせた。そして再び、“ヴァトレニ”がカタールの地でも再現を狙う。