カタールワールドカップの3位決定戦が現地17日に行われ、クロアチア代表がモロッコ代表に2-1で勝利を飾った。
今大会限りで代表引退かと噂されていたクロアチア代表のMFルカ・モドリッチが試合後に報道陣の取材に応じた。そして「僕はクロアチア代表として戦い続けたい」と、今後も代表チームでプレーし続ける意思を表明した。
4年前のロシアワールドカップで準優勝、そして今大会は3位と目覚ましい結果を残したクロアチア代表。現在37歳のモドリッチは両大会でチームの中心として活躍し、カタールの地で有終の美を飾るのではないかと思われていた。
しかし、「来年、UEFAネーションズリーグのファイナル4がある。ずっと一緒に戦ってきたチームの一員だし、最低でもネーションズリーグが終わるまでは代表選手として戦いたい」と力強く宣言する。
クロアチア代表は2022/23シーズンのUEFAネーションズリーグでグループA1の首位となり、来年6月に予定されている優勝決定戦に進出している。そこではスペイン代表やイタリア代表、オランダ代表と欧州No.1の座をかけて争うことになる。
モドリッチは次なるメジャータイトルであるUEFAネーションズリーグを1つの区切りと考えているようだ。「大会後、メンタル的に、そしてフィジカル的にどうなるか見てみて、もし自分のクオリティがチームの力になれるなら、できる限り長くクロアチア代表としてプレーし続けたい」と述べた。
「クロアチア代表のために戦うのは、どんなクラブでプレーするよりも重要な僕の人生で最大の誇りだ。いつ代表チームから離れるか、という最終的な決断を下すのは簡単ではない。しかし、チームが進歩していくために自分はふさわしくないと気づいた瞬間、決断しなければならないだろう。その時、僕は代表から引退する。今のところはクロアチア代表としてプレーし続けるつもりだ」
カタールワールドカップでモドリッチは全7試合に先発出場し、全ての試合で80分以上ピッチに立った。さらに37歳にして2試合連続で延長戦もこなすなど、衰え知らずのパフォーマンスで圧倒的な存在感を示していた。
背番号10のキャプテンとして申し分ない働きを披露し「ワールドカップから勝者として帰るか、敗者として帰るのかでは大違いだ。クロアチア代表は準決勝で敗れたが、それでも3位で終えたいという強い思いがあった」と、今大会7試合目の3位決定戦もフル出場。貪欲に勝利を追い求めて走り切った。
モドリッチがクロアチア代表から去る時は、しばらく先になるだろう。まだまだ赤と白のユニフォームをまとってピッチ上で躍動する姿を楽しむことができそうだ。
(取材・文:舩木渉)
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